2009年11月20日金曜日

Immortal spacecraft HAYABUSA!! 不死身の「はやぶさ」!

※イオンエンジンの点火のイメージ。JAXAサイトから転載

探査機「はやぶさ」、奇跡の復活…予定通り帰還へ

奇跡の復活――。4台あるエンジンのうち3台が停止し、小惑星イトカワから
地球への帰還が危ぶまれていた日本の探査機「はやぶさ」について、宇宙航空
研究開発機構は19日、故障していた2台のエンジンを組み合わせて、1台分
のエンジンの推進力を得ることに成功したと発表した。

もう1台のエンジンの温存が可能となり、予定通り来年6月に地球へ帰還でき
る見通しとなった。

はやぶさは、2003年5月の打ち上げ直後に1台のエンジンがトラブルで停
止。その後も様々な機体のトラブルに見舞われたが、05年11月に地球から
約3億キロ・メートル離れたイトカワに着陸した。07年4月には、もう一つ
のエンジンの部品が劣化して、運用を中止した。

満身創痍(そうい)の機体は、残る2台のエンジンを交互に運用して地球への帰
還を目指した。しかし、うち1台が、今月9日に故障していた。

エンジン復活に向け、宇宙機構は、故障した3台のうち、早い段階で運転を中
止したエンジン2台に着目。正常に動く部品同士を電子回路でつなぐ「離れ業」
で、互いの故障を補う形でエンジン1台分の推進力を出すことに成功。電子回
路は、万一に備え、「エンジン間をつないでおいた」ものだった。

復活したエンジンは、順調に作動している。電力、燃料の消費は、2倍になる
が、電力は太陽電池によって補給できる見通し。燃料にも余裕があるという。

宇宙機構の川口淳一郎プロジェクトマネージャは「動いている方が奇跡的だ。
予断を許さないが、万一に備えた回路が功を奏し、電力補給できるという幸運
にも恵まれた」と話している。

(読売新聞 2009/11/19)



下に引用しているのは、2ちゃんねるで定番になっている「はやぶさ」
不死身神話の経緯です。
これを読まれれば、「はやぶさ」が現在運用されているのが、如何に
奇跡的であるか、ご理解頂けると思いますし、「はやぶさ」の運用を
担当しているJAXAの担当チームが、正に超人的なトラブル対応と運
用努力を行ってきた事が判ると思います。今回民主党が行った仕分
けで、JAXAの衛星・探査機関連予算は、10%以上の削減を余儀なく
されると報じられています。
その一方で、愚にも付かない巡回子供劇が子供に夢を与えるからと
100%の予算が確保されました。

技術立国日本にとって、巡回子供劇団に100%の予算を確保するのが
正しいのか、宇宙開発を非常に効率的に実施しているJAXAの予算を
一律10%削るのが正しいのか、私には自明に思えます。しかし、民
主党の考えは違っているようであり、今回の「はやぶさ」復活劇を感
動をもって見守るにつけ、その様なJAXA技術者の努力を正当に評価
できない政党が政権を持っている事が非常に残念であると言わざる
を得ません。

なお、「はやぶさ」について、こんな故障が起こらない様にしっかり
作れば良いという議論をされる方がいますが、「はやぶさ」は小惑星
探査機ですが、MUSES-C“Mu Space Engineering Spacecraft”(ミ
ュー・ロケットで打ち上げる工学実験探査機)のコードネームから
判る様に、将来の本格的なサンプルリターン探査に必須で鍵となる
技術を実証する為の工学技術実証衛星であり、正に、その目的通り
にミッションを遂行していると言えると思います。また、この様に
大変な苦労を通して手に入れたノウハウを簡単に放棄して良い訳が
ないとも思うのです。


◎「はやぶさ」は、本来であればリアクションホイール3個で姿勢制
御を行う様になっています。

● ホイール1個機能停止。
⇒⇒リアクションホイールの残り2個と化学スラスタで制御。
(ここまでは普通の「こんなこともあろうかと」な範囲でしょう。)

● ホイールさらに1個機能停止!化学スラスタも全損!燃料も全部漏れた!
 漏れた燃料が機体内で凍ってる!!通信も途絶!!!バッテリも壊れた。
 太陽電池パネルは常に太陽を向けなきゃなんない!!!
⇒⇒姿勢が狂っても、ほっとけば持ち直すように設計してたんだよね。こんな
  こともあろうかと。1年以内に60%の確率で通信回復するはず。
 (数ヵ月後)ほうら3ヶ月で通信が繋がった!
⇒⇒とりあえずイオンエンジンの中和器から生キセノン吹かして姿勢制御。
  こんなこともあろうと中和器の向きを微妙にずらしてたんだよね。
⇒⇒機体内をヒーターで暖めてベーキング。爆発しないようにゆっくりとね。
  気化した燃料はそのうち機体外に逃げるだろう。

● 生キセノン吹かしつづけてると地球帰還用の燃料が足らなくない?
⇒⇒あ、風車の原理で太陽光圧を利用して回転させて安定させればよくね?
  こんなこともあろうかと、回転軸が機体の中心を貫くように設計してたんだよ。

● 地球帰還用のカプセルに採取した試料を入れるにはバッテリーの電力が必
 要だなぁ。でも極低温で短絡故障(ショート)してるから下手に充電すると
 爆発しそうだなぁ。
⇒⇒あ、古河電工のおっちゃんが補充電回路で充電する裏技教えてくれた。
  電源オンオフを高速連打すれば良かったんだ、ラッキー。
⇒⇒よし、地球帰還航行開始っと。イオンエンジンは3基生きてるからオッケー。
  ホイールは残り1個だから今のうちに何かいい手を考えておこうっと。

● 地球帰還第一期軌道変換完了。半年お休みして、第二期軌道変換開始。
 イオンエンジンBはどうやら寿命らしい。お疲れさん。残り2基。

● おや、メモリエラー(SEU)か。
⇒⇒良くある良くある。とりあえずセーフホールドモードで指示待ちっと。
  地球から診断してもらってイオンエンジンも再起動出来たので巡航再開。

● 「はやぶさ」イオンエンジン1基に異常」 っっっっきゃーーーっ!
 残りエンジン1基じゃ推進力足らないっ!
⇒⇒スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることで、2台合わ
 せて1台のエンジン相当の推進力を得ることができるじゃん、余裕余裕。 ←今回



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2009年11月19日木曜日

Did Hatoyama intend to abandon Japanese claim for Northern territory? 鳩山首相は、北方領土要求を放棄するつもりだったのか?

「北方領土で日ロ会談」を撤回=言葉の軽さ浮き彫りに-鳩山首相

「現実を考えればなかなか難しい。意気込みみたいなものを申し上げた。」 
鳩山由紀夫首相は18日夕、午前中に行った北海道の高橋はるみ知事らとの会
談で、北方領土で日ロ首脳会談を行う案を検討する考えを示したことについて、
記者団に真意をただされるとあっさり撤回した。
首相は会談では「北方四島の択捉島なり国後島で、ロシアのメドベージェフ大
統領と会談できれば、それは一つの考え方だ」と言及。しかし、記者団には「
大統領とそういうところで議論できたら、問題解決に向けて大きく展開するん
じゃないかという思いで申し上げた」と、あくまで意気込みを語ったものだと
釈明した。
主権をめぐりロシアと係争中の北方領土で、首脳会談開催が困難なのは明らか。
首相はそれを承知の上で発言したことを認めた格好で、米軍普天間飛行場移設
問題での発言の迷走と同様、「言葉の軽さ」が問われそうだ。 
(時事通信 2009/11/18)


好意的に考えると鳩山首相としては、日ロの対立の象徴となってい
る北方領土で首脳会談を開く事で、自身の友愛外交を象徴的に歌い
上げたかったのかなと思います。しかし、その様な鳩山首相の思い
とは別に、国際的、外交的な常識としては、領土係争中の土地での
首脳会議に、その領土問題が解決する見込みもないのに参加する事
は、相手側の領土権主張を認めているのに等しい事になります。

昨年の北方領土でのビザなし交流でロシアが出入国カードの提出を
迫ったため、日本側はロシアの北方四島の主権を認める事になると
して拒否し、医療物資を載せたまま根室港に帰航、人道支援事業が
一時中止となる事態となったのも、同じ考え方によるものです。

北海道から選出されている衆議院議員であり、祖父が日ソ国交回復
を実現した功労者である鳩山首相がその事に対して知識がなかった
とは考え難い訳ですから、勘ぐれば、鳩山首相が北方領土を訪問す
るのは、北方領土問題の「全面的解決」に関して余程の成算がある
と想像できる訳で、そうであったからこそ、マスコミが大きく取り
上げたのだと思います。

では、鳩山首相は、どの様な、全面的解決策を考えていたのでしょ
うか。ロシアが、北方領土問題に関して、二島返還論以外の解決を
拒否しているのは、良く知られている処ですし、メドベージェフ大
統領やプーチン首相の「強いロシア」路線からして、三島返還論や
3.5島返還論(領土按分論)であっても、余程、長い交渉が必要と言
うのが大方の見方です。また、鳩山首相の帽子の中に、ロシア製の
手品の種があったとすれば、こんなに簡単に発言を撤回する必要が
逆に無い事になります。つまり、最初の北方領土での首脳会議発言
をした時、鳩山首相は祖父の路線による二島返還論しか頭になかっ
たのではないかと思えるのです。

そして、ここで自身の二島返還論による解決案をはっきりさせてし
まうと、自身と民主党に対する世論の風当たりが懸念されるので、
慌てて撤回したと言う訳です。こう考えると鳩山首相の理想とする
友愛外交とは、すべからく日本の国益放棄を前提にしているの
ではないかと懸念されるのです。


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2009年11月17日火曜日

Just a demonstration! Chinese real size aircraft carrier mockup. 見栄以外の意味はあまりない中国の空母実物大模型


※写真上は、朝日新聞サイトから転載
写真下は、china-defense-mashup.comから転載

中国空母、全長300メートル 武漢に実物大の模型

中国の内陸部、湖北省武漢市にある中国艦船設計研究センターに、実物大の空
母の模型が造られた。中国初の国産空母の建造に向けた動きだ。

同センターは、中国軍が2015年を目標に進める空母建造の6拠点の一つ。
軍関係者によると、模型の建設は08年末に始まり、全長は約300メートル。
レーダーや電気配線が設置され、実際の運用に備え電波の混信を調べるなどの
テストをしている。甲板部分にはシートで覆われたロシア製戦闘機スホイ33
とヘリコプターの模型が置かれている。

訓練用空母として大連で改修している旧ソ連軍のワリャーク(6万トン級)と
同型で、実際に建造する空母もこれと同じになる可能性が高い。

中国軍は空母建造計画を公表していないが、香港在住の軍事評論家、平可夫氏
は「この模型によって空母建造が完全に裏付けられた」と指摘。ロシアの軍関
係者は「取り付けられたレーダーは本物で、建造が順調に進んでいることを示
している」とみている。

(朝日新聞 2009/11/17)


一見、如何にも空母建造の為の準備を行っていますよと言わんばか
りの様に見える空母実物大模型ですが、空母建造にそれ程役に立つ
のか眉に唾をつけた方が良さそうです。

この様な実物大の模型を作った似たような事例は、中国以外でも見
る事ができます。例えば映画製作用の実物大模型です。尾道に作ら
れた「男達の大和」の実物大セットは、一時、話題に上りました。
それ以外にも「タイタニック」や「トラ・トラ・トラ」用にも実物
大や実物大に近い模型が製作されています。

また、博物館等の用途で実物の船を模して建設されたものがありま
す。晴海にある「船の科学館」がその一例ですが、中国にもニミッ
ツ級空母の略実物大の建造物を博物館にしている例があります。
(実際に使われた戦艦、空母、客船を博物館等の施設に利用したも
ありますが、実物大模型ではありませんので、除きます。)

では、船舶の設計を行う上で、この様な実物大模型を作成する事は
意味があるのでしょうか?
部分的な実物大模型やRCSをチェックする為の縮小模型を作成す
る事はありますが、実物の艦船を建造する為に、ここまで大きな模
型を作った例は、私の知る限りではありません。(勿論、私の知ら
ない例が存在する可能性はあります。)
部分的な実物大模型というのは、艦内機器等の配置を確認する為の
モックアップです。新型艦の場合は一番艦の建造時にモックアップ
を用いて機器配置の適切さの検証が行われています。
また、イージスシステムの実戦配備に先立って、イージス巡洋艦の
上部構造物を模した建造物をNY州近郊に建造し、それにイージス
システムのプロトタイプを設置して、全米でも一番と言われる航空
交通量を利用し、航空機の探知・追跡実験を継続的に実施した事が
あります。

モックアップに共通しているのは、実物大模型でしか出来ない実験
を目的的に製作される事です。実験目的に合わない部分は、通常は
徹底的に簡略化されます。ハリボテと言っても良い位です。

今回の中国の空母実物大模型の最大の疑問は、建設目的が良く判ら
ないという一点に尽きると思われます。
空母用の艦橋に設置する電子機器のモックアップとするならば、飛
行甲板部分は不要ですし、空母艦載機のSTOBALの訓練に使用するの
であれば、ビルの屋上に作るのではなく、地上にスキージャンプ部
分を作れば良いだけです。実際にロシアはそうしています。空母に
設置するエレベータの試験施設としては、格納庫の高さが足りません。

という事で、写真をよく見ると、朝日新聞のサイトから転載した写
真では如何にも実物大模型と言う感じですが、この施設を後方から
写した写真では、実物通りではない事が判ります。つまりこの建物
は、右舷前方からは実物の様に見えますが、艦尾と左舷は、実物と
は違い特に艦尾は実物以上に大きさが取られていると思われるので
す。記事では、「実際の運用に備え電波の混信を調べるなどのテス
トをしている」と書かれています。実際に、そういうテストが行わ
れたのかも知れませんが、実態としては、空母研究センターとして、
諸外国に対するデモンストレーションとして、見栄で空母としての
外観を整えている様に思えてならないのです。


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2009年11月16日月曜日

NASA LCROSS crushlander probe found water in the Moon. 月の水を確認したエルクロス探査機

※CGは朝日新聞サイトより転載

月にまとまった量の水 NASA、体当たり探査機で確認

米航空宇宙局(NASA)は13日、無人探査機L(エル)CROSS(クロ
ス)による観測で「月の南極に近いクレーターに凍った水が存在することがわ
かった」と発表した。「かなりまとまった量」といい、将来、月面基地を建設
したときに宇宙飛行士の飲料水として期待されるほか、電気分解によって呼吸
用の酸素やロケット燃料の水素を作れる可能性がある。

10月9日に探査機から切り離したロケットを秒速2.5キロでクレーターに
衝突させた。舞い上がった土砂などの噴出物を分光計と呼ばれる装置で探査機
本体が観測した結果、水蒸気と氷の存在を示す特徴的な光が確認された。

水蒸気はクレーターに存在する氷が衝突時の熱で昇華してできたと考えられ、
90リットル程度の水に相当する氷がクレーターから噴き上がったとみられる。
月全体でどれだけあるかはさらにデータの分析が必要だが、研究チームは衝突
地点について「極端に乾燥した地域である南米チリのアタカマ砂漠よりは少し
湿潤なのではないか」と話した。

月面は乾燥した世界だと考えられてきたが、月面の極域近くのクレーターの底
には、太陽の光が当たらない陰の部分があり、例えば、氷の核を持つ彗星(す
いせい)の衝突でもたらされた氷などが解けずに残っている可能性が指摘され
てきた。

インドの周回探査機などの観測で、月面の広い範囲の砂の表面に水が結合して
存在していることが確認されているが、まとまった量の水が確かめられたのは
今回が初めて。

(朝日新聞 2009/11/14)


エルクロスについては、10月9日のエントリーで取り上げましたが、
そのデータ分析が終わり、その前のインドの月探査機チャンドラヤ
ーンが検出したのと同様、月の南極の永久影の領域に水の存在する
事が証明された様です。二つの別の方法で証明されたのですから、
これで水の存在は確実になったと言えます。

チャンドラヤーンは、NASAが提供した月面鉱物マッピング装置(Moon
Mineralogy Mapper)を搭載していましたが、この観測によって、月
の南極のかなり広い地域から少量ですが、水の分子を検出しました。

これに対しエルクロスは、自身を打ち上げたセントールロケットを
先に月面に衝突させ、それを観測すると共に自身もその直後に月面
に突入し、先のセントールの衝突と合わせ、月面物質をクレータの
縁より高く吹き上げる事で、今度は地上から直接観測を可能とし、
水の検出を確実に行うという目的を持っていました。その点で、エ
ルクロスは、そのミッションの期待通りの成果を確実に達成したと
言えます。

今回検出された水の分量そのものについては、記事にもある通り、
「アタカマ砂漠より少し湿潤」といった程度なので、微量でしかあ
りません。これをどの程度、有効に活用できるかは、月面でレゴリ
スを収集し、そこから水分を抽出するコストと、地球から持ち込む
コストとの見合いと言う事になります。勿論、両者ともに、技術進
歩によって変動する数字になりますから、現時点で評価しても、あ
まり意味はありません。

また、月面全体でどの程度水が存在するかについても、今後の月探
査の成果待ちと言えますし、その評価の為にも、有人月探査が必要
となるかも知れません。

しかしながら、先日から取り上げている有人探査計画諮問委員会は
今回の発見に関して重要な発見ではあるが、月を有人探査の目標か
ら外すと言う委員会の勧告を変更するものではないと述べています。

しかし、それにしても、将来、月面基地を建設した時に宇宙飛行士
の飲料水として利用可能で、電気分解すれば、呼吸用の酸素やロケ
ット燃料になる水素を作る事ができる水を地球から運ぶ必要がなく
なる可能性があるというのは、今後の人類の月面での活動に計り知
れない利益を齎すものです。その意味でも、エルクロスミッション
は、極めて重要な意味と価値があったと考える処です。


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2009年11月13日金曜日

DPJ see more importance to normalize relation with North Korea than abduction issue. 拉致問題を棚上げにしても良いと考える民主党


小沢幹事長、在日韓国人への地方参政権付与に意欲

民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表は12日、東京で日本の民主党の小沢
一郎幹事長と会談した。在日韓国人を含む外国人への地方参政権付与に積極的
な小沢幹事長は「
参政権問題はわたしが民団に約束したことだ。約束は必ず守
られるべきだ
」と述べた。

最近日本では、民主党政権による外国人への地方参政権付与方針が党内外で反
対に直面し、年内の法制化は困難との見方も出ている。しかし、民主党政権の
陰の実力者である小沢幹事長は「政府立法で実現するように努力している」と
意欲を示した。

また、丁代表が「北朝鮮と日本の関係は改善されるべきだ。北・日(日朝)首
脳会談や特使派遣などを検討すべきだ」と述べたのに対し、小沢幹事長は個人
的見解だと前置きし、「
北朝鮮による日本人拉致問題の解決にこだわらず、日
本と北朝鮮の関係改善について結論を出すべきだ
と考えている」と応じた。

鳩山由紀夫首相も最近、韓国の崔相竜(チェ・サンヨン)元駐日大使と会談し
た際、
日本人拉致問題と核問題がすべて解決しなければ、日朝国交正常化交渉
に入らないという立場ではない
と表明していた。

来年が韓日強制併合100周年に当たることに関連し、丁代表が「日本の過去の
歴史に対する反省を基に、新たな韓日関係の希望が芽生えることを望む」と述
べたのに対し、小沢幹事長は「わたしは日韓関係にあまりに積極的であるため、
日本の内部で非難されるほどだ。日韓関係は外交的表現である友好という言葉
よりも、真に親密な関係へと発展すべきだ」と指摘した。同日の会談には文喜
相(ムン・ヒサン)国会副議長、宋永吉(ソン・ヨンギル)最高委員らが同席
した。

丁代表は同日午後、岡田克也外相とも会談した。丁代表は「(韓国で)10年間
の政権担当後に野党になった。政権奪還に向け、日本の民主党を参考にしてい
る」と述べると、岡田外相は「われわれも野党だったころ、韓国の野党(当時
のヨルリンウリ党)をよく研究した」と答えた。

無所属の鄭東泳(チョン・ドンヨン)議員も13日に岡田外相と会う予定だ。

(朝鮮日報 2009/11/13)
http://www.chosunonline.com/news/20091113000009


何故、この件が日本で報道されないのか疑問に思わせる程、衝撃的
な小沢民主党幹事長の発言です。

日本のマスコミが批判的に大きく報道すれば、政権維持が難しくな
る程のインパクトがある筈ですが、日本のマスコミは積極的に報道
しないのが目に見えているのが、本当に歯がゆく感じられます。

これが報道統制でなくて何が報道統制なのでしょうか。まさに平成
の大政翼賛報道であり報道機関の自殺であると言わざるを得ません。

ブログ読者の皆さん、できるだけ多くの人に、この小沢幹事長の発
言を知らせて下さい。民主党政権は日本の為になりません。民主党
は、正当に選挙された政権ではありません
マスゴミと二人三脚で
国民を騙して政権を盗み取った
言うべきなのです。


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2009年11月12日木曜日

North Korea will retaliate within few years. 南北海上衝突 北は面子を守る為に報復攻撃を行う

黄海銃撃、北朝鮮メディア「南が計画」主張・警告

北朝鮮・朝鮮労働党機関紙の労働新聞は12日、このほど黄海で発生した南北軍
当局の銃撃戦について「計画された挑発」と主張しながら、警告を加えた。朝
鮮中央通信が伝えた。

労働新聞は「高い代価を支払うことになるだろう」と題した論評で、「黄海で
の武装衝突は、何らかの単純な偶発的事件ではなく、朝鮮半島の緊張激化を狙
う南朝鮮(韓国)軍部の故意的で計画的な挑発行為」とし、あらかじめ戦闘隊
形を取って待機していた複数の韓国軍艦艇のほうが先に、正常な警戒勤務を遂
行中の北朝鮮海軍警備艇に対し発射したと主張した。

同紙は、北朝鮮の主導で南北和解と協力ムードができ、国際的に朝鮮半島問題
を対話で解決するための前向きな動きがあったのに対し、不満を抱いた韓国の
反統一保守勢力とこれに操られた軍部の好戦者が、良好な雰囲気を壊し、朝鮮
半島の軍事的対決と緊張を激化させようとあがいていると主張した。
その上で、対決と緊張を望まないが北朝鮮の領海侵犯と発砲は見逃すことがで
きないとしながら、「正義の鉄ついで無慈悲に懲罰することは、われわれの変
わりない対応方式」と警告した。

また、内閣機関紙の民主朝鮮も同日発表した論説で、オバマ米大統領の訪韓と
ボズワース米特別代表(北朝鮮政策担当)の訪朝計画に触れ、「こうした時に
南朝鮮の軍当局は、黄海で武装挑発事件を起こしその責任をわれわれに押し付
けるやり方で、米国の主人に対し、われわれに対する敵対感を吹き込み、対朝
鮮(北朝鮮)敵対視政策は変えず、朝米対話もすべきでないということを懇願
しようとした」と主張した。

(聯合ニュース 2009/11/12)

}}}

今回の南北海上衝突事件では、二分間という短時間の交戦でしたが、
明らかに、北朝鮮が敗北しました。
韓国側は、威嚇射撃を行った後、北朝鮮の応射に対して素早く対応
した事で(一説では、200発を発射しています)、北の哨戒艇に反撃
の隙を与えなかった様です。

南北ともに150㌧程度の大きさの哨戒艇の交戦でしたが、装備の質
が違いますので、そういう事も可能になります。結果、北朝鮮側に
4名の死傷者が出たのに対し、韓国側に人的損害はでませんでした。
もともと仕掛けたのは北朝鮮ですから、それに対し、一方的に反撃
されて、尻尾を巻いて逃げたのですから金正日の面子も丸つぶれで
す。それが、上記の過激な反応になったと言えます。北朝鮮海軍は
報復せざるを得なくなりました。

前回、同様の海上衝突が起こった時も、北朝鮮による報復が行われ
ています。
つまり、1999年の第一次延坪海戦で、今回同様仕掛けながら敗北し
た北朝鮮が、2002年の第二次延坪海戦では、奇襲的な銃撃で韓国側
の哨戒艇を撃沈しているのです。

今回の衝突は、第一次延坪海戦と比べても小規模なものですが、こ
の反応では、第四次延坪海戦は必至と言える様に思います。但し、
そうは言っても、北朝鮮は、政治が優先するお国振りですから、韓
国側に報復しても南北関係でも国際的にも影響がない時期を選ぶも
のと思われます。前回は二年間、報復の時期を待っています。その
様に考えれば、北朝鮮の韓国への報復は、ここ数年の内に、南北の
緊張が緩和している状態の中で、偶発的衝突に見える様な形で行わ
れると思われます。


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2009年11月11日水曜日

Inflexible North Korea. オバマの訪日スケジュール変更に対応できなかった北朝鮮


※交戦した韓国と北朝鮮の警備艇。
上は韓国のチャムスリ型戦闘艇。下は北朝鮮は上海型哨戒艇(但し、中国の同型艦)。
「日本周辺国の軍事兵器」(http://www6.atwiki.jp/namacha/)から転載。

黄海で南北海軍が銃撃戦

朝鮮半島西方の黄海上で2009年11月10日午前11時半ごろ、北朝鮮の
警備艇が海上の軍事境界線である北方限界線(NLL)を越えて南下し、阻止
しようとした韓国海軍艦艇との間で銃撃戦となった。北朝鮮警備艇は破損し、
北朝鮮側に戻った。韓国側に死傷者はいなかった。
韓国合同参謀本部が発表した。南北艦艇間で銃撃戦が起きたのは2002年6
月以来。米国が核問題で北朝鮮との対話に乗りだそうとしているタイミングで
の北朝鮮による挑発とみられ、対話の行方にも影響を与える可能性がある。
韓国政府関係者によると、北朝鮮の警備艇がNLLを越えて韓国側に侵犯、韓
国海軍が警告射撃した。しかし、北朝鮮の警備艇が応射し、韓国側も応戦した
という。同関係者は「状況を注視している」と語った。
聯合ニュースによると、現場海域では当時、韓国の漁船9隻が航行していたが、
安全海域への移動措置を取った。
NLL近海では1999年と02年に北朝鮮と韓国の艦艇による銃撃戦が起き、
双方に多数の死者が出ている。

(時事通信 2009/11/11)


北朝鮮は、独裁国家ですから、指導者の一言で、緊張を激化させる
事も緩和する事も容易にできます。特に、軍に対しては指揮権を一
手に握っている訳ですから、どの軍を、どの程度動かすか、正に金
正日の手の中にあると言っても過言ではありません。

今回の海上での軍事衝突ですが、北朝鮮の警備艇がNLL(北方限
界線)を越えて南下したのを、韓国の警備艇に見咎められ警告射撃
を受けたのに対し、北側が応戦したのが原因になっています。北朝
鮮の警備艇は、南からの警告射撃に対し、自艇の位置を確認した上
で避退しても良かったのに、わざわざ応戦したのは、応戦許可を得
ていた(あるいは、応戦を指示されていた)からに他なりません。つ
まり、北朝鮮が、軍事的に警備艇同士が砲火を交わす程度にエスカ
レーションする事件を望んだから、今回の事件が発生した事になり
ます。

本来の予定であれば、11日にオバマ大統領は、日本に到着するスケ
ジュールになっていました。日本にエア・フォース・ワンが到着し
て最初に機内に運び込まれる新聞の一面に、南北艦艇銃撃戦のヘッ
ドラインが踊っている筈だったのです。しかしながら、オバマ大統
領の訪日スケジュールが一日ずれた事。また、北朝鮮内でそれへの
対応が取れず、当初予定のスケジュールで銃撃戦が発生した事で、
オバマ大統領は、緊迫した報告を、日本で聞く代わりに、CIAの情
報官から冷静な報告を得られた事になります。

この様に考えれば、今回の事件が、北朝鮮が期待する米朝二ヶ国協
議に積極的でないオバマ大統領への心理的圧迫を目的にした政治的
な意図の下に行われた事は明白である様に思われるのです。

それにしても、オバマ大統領の訪日スケジュールが一日伸びたので
あれば、それに応じて事件発生を一日延ばせば、意図通りの政治的
効果を得られた筈であり、それに対応できなかった北朝鮮の体制の
柔軟性の欠如を露呈した事件であるとも言えるのかも知れません。


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2009年11月10日火曜日

オバマ置き去り!外交下手を露呈する鳩山政権。

鳩山首相、米大統領残しAPECへ

鳩山由紀夫首相が13日に来日するオバマ米大統領と同日中に首脳会談を行っ
た後、大統領を日本に残し、同日深夜にアジア太平洋経済協力会議(APEC)
首脳会議出席のためシンガポールへ出発する日程が9日、固まった。複数の日
本政府関係者が明らかにした。
首相としては「アジア重視の姿勢を示すため、14日の首脳会議開幕に遅れる
ことはできない」(政府関係者)という。ただ、来日中の外国首脳を残して、
首相が外遊に出発するのは極めて異例。 
一方、オバマ大統領は14日も日本に残り、天皇陛下との会見やアジア外交に
関する演説などの日程をこなしてからシンガポールに向かう見通しだ。

(時事通信 2009/11/10)


鳩山政権は、発足当初から米国に対する、外交的平手打ちを連発し
ていますが、これは極めつけの一発と言えるものです。しかも、外
交上全く意味が無い単なる非礼であり、愚劣以外の言葉が見つかり
ません。これでは鳩山政権に摺り寄られる側の、中国も避けようと
するのではないかと思えるほどです。

勿論、米軍人の銃乱射事件の影響で、直前に、オバマ大統領の訪日
スケジュールを一日延期したのが影響しているのが原因となってい
るのは間違いありません。しかし、それも含めてスケジュール変更
を了承している筈です。

鳩山政権が外交上無難な出足を見せているのであっても、行く先は
同じなのですから、オバマ大統領と一緒にシンガポールまでエア・
フォース・ワンに同乗するパフォーマンスを見せ、親交を深めるチ
ャンスとする位の事をやっても良かったのです。
恐らく、小泉元首相であれば、それを嫌味に見せる事なく自然にや
ってのけたと思われます。

実際には、鳩山政権は、米国相手に外交的平手打ちを連発している
のですから、こういう場合には、余計に気を使って、日米一体感を
演出すべきであるのは、外交に関する素人でもわかる事です。

誰の助言を得たのか判りませんが(恐らく寺島実郎だろうと想像し
ますが)、今回の処置を含め、日本のアジアにおける発言力の多く
が、日米同盟と言う基盤の上になりたっている事を意図的に無視す
るという非常に子供っぽい行動をとっている様にしか見えないので
す。しかし、そんな事で、米国と対等な関係が構築できる訳もあり
ませんし、鳩山政権が志向する東アジア共同体が実現できる訳でも
ないのです。どの様なものであれ日本が、外交的意思を実現したい
と本気で思っているのなら、米国を如何に上手く活用するかが鍵に
なるのは言うまでもないのです。

言い換えれば、APEC開幕に一日遅れた処で、米国大統領とエア・フ
ォース・ワンで一緒に来る日本の首相の方が、米国大統領を置き去
りにして、APEC開幕に間に合わせた首相よりも、余程、APECで影響
力を行使できるというのが現実なのであり、今回の件で、鳩山政権
は、東アジアの外交コミュニティの中で、ますます相手にされない
存在(ピエロ)となったと言えるのです。


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Mainichi, Japan's most biased newspaper. 地方参政権付与法案に反対するものは右翼と断定する毎日新聞

<民主党>山岡国対委員長にSP

民主党は9日、山岡賢次国対委員長に10日から警視庁の警護官(SP)を随
行させることを決めた。山岡氏は先週、臨時国会に永住外国人への地方参政権
付与法案を提出する意向を表明し、同氏の事務所などに右翼関係者とみられる
人物らからの抗議が殺到したためだ。山岡氏本人も「困った」と漏らし、警視
庁側も「警護が必要」と判断した。

民主党でSPがついているのは、代表兼任の鳩山由紀夫首相を除けば、小沢一
郎幹事長と輿石東参院議員会長のみ。自民党政権当時の国対委員長にも随行し
ておらず、異例の待遇となる。

(毎日新聞 2009/11/10)


民主党の山岡憲次氏のWebサイトは以下のURLである事は、Yahooで
も、googleでも簡単に検索する事が出来ます。
http://www.yamaokakenji.gr.jp/

山岡氏のサイトにには、ブログはありますが、コメント欄はありません。
その代わり、Web頁の表紙に、連絡先が載っています。
ちなみに国会事務所の連絡先は、
電話 03-3502-8888
FAX  03-3502-8855
となっています。
また、「お問い合わせ」というメニューで、山岡氏へのコメントを残
す事が可能となっていますが、その為には、コメントをする人の個
人情報を記載する様になっています。

今回、地方参政権付与法案に対する抗議が殺到したのは、時間的に
見て、このコメント欄かあるいはFAXという事になると思います。

では、何故、地方参政権付与法案に対する抗議をした人が、右翼関
係者になってしまうのでしょうか?また、右翼関係者と判断したの
は誰なのでしょうか?
現時点で朝日新聞は、ニュースサイトを見る限り、このニュースは
掲載されていません。一方、読売新聞と産経新聞は報じており、そ
の両者ともに右翼関係者というコメントはありません。従って、民
主党は事実を公表した段階で、右翼関係者とはコメントしていない
と思われます。
つまり、「右翼関係者」という表現は毎日新聞の記者が追加したコ
メントと言えます。それでは、毎日新聞はどの様にして、抗議のコ
メントが右翼関係者とみられる人物らからの抗議しかないと断定出
来たのでしょうか?

外国人の参政権については、現在までの判例では、国政参政権を与
える事は、違憲となっていますが、地方参政権付与については、違
憲の疑いがあると言う意見もありますが、必ずしも違憲とが言えな
いという意見もあり、法曹の世界でも結論は出ていません。
その様な争点ですから、民主党支持者や、民主党員、あるいは民主
党議員の中にすら地方参政権付与法案に反対する一定の勢力があり
ます。

民主党は、政府案として今国会に地方参政権付与法案を提出しない
事にしていたのは、その様な、党内意見に配慮しての事です。しか
し、今回、山岡氏は、民主党の他の議員には禁じている議員立法と
して地方参政権付与法案を国会に提出しようとしています。それも、
小沢幹事長の了承をとったからと言う良く判らない恣意的且つ密室
の議論で、日本国の国益を侵害する可能性のある法案を提出しよう
としています。政府、与党としての通常の立法プロセスを経ない点
でも、異例の扱いと思われますし、常識的には、法案の内容以外に
プロセスに対する反対論も予想されます。しかし、この記事では、
そういう反対論も含め、反対者は、すべからく「右翼関係者とみら
れる人物」という悪質なレッテルが貼られている事になります。

その様な視点からすれば、毎日新聞の「右翼関係者と見られる」と言
うコメントは、必ずしも、根拠のあるものではなく、毎日新聞自体
が、地方参政権付与法案に反対するものを貶めようとする悪質
な意図を持っていると断定せざるを得ないのです。


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2009年11月9日月曜日

Last oil supply flotilla sailed to Indian ocean. 最後のインド洋給油艦隊を見送ったのが、防衛政務官とは...

※写真は、産経新聞サイトから転載

インド洋給油 海自補給艦と護衛艦が出港、最後の派遣に?

新テロ対策特別措置法に基づくインド洋での補給支援活動のため、海上自衛隊
の補給艦「ましゅう」(乗員約150人)と護衛艦「いかづち」(乗員約190
人)が9日午前、それぞれ海自舞鶴基地(京都府舞鶴市)と横須賀基地(神奈
川県横須賀市)を出港した。来年1月で期限切れとなる同法について政府は「
単純延長しない」としており、最後の派遣となる可能性が高い。

出港前、ましゅう艦長の品川隆1等海佐は「最後までしっかりと任務を遂行し
たい」とあいさつ。いかづちの出港前には楠田大蔵防衛政務官が乗員約190
人に「補給支援活動は国際社会の中でも高く評価されている。わが国の代表と
してしっかりと活躍することを期待します」と訓示。乗員の家族らに見送られ、
ゆっくりと岸壁を離れた。

両艦は7月下旬に派遣された補給艦「おうみ」、護衛艦「すずなみ」と現地で
交代し、多国籍艦船への給油にあたる。

(毎日新聞 2009/11/09)


やはりと言えば、やはりと思わせる扱いです。最後の補給支援艦隊
の出航を見送ったのは、防衛政務官でしかないというのは足掛け8
年に及ぶ自衛隊の地道な活動に対する酷い評価を反映したものとし
か言い様がありません。それにしても政治家の命令により、大変な
苦労を重ねた自衛隊員に対する労に報いる言葉が最高司令官から与
えられてしかるべしであったと思うのです。

民主党政権は元々、海上自衛隊のテロ対策補給支援活動を評価して
いません。その理由は「自衛隊の活動」であるからと言う反軍思想
に基づくものですが、実際には、自衛隊は政治の道具に過ぎません。
戦後の自衛隊はシビリアン・コントロールの名の下に下される理不
尽そのものな扱いに良く耐える組織になっていますが、余程、民主
党は、正しく命令を出す自信がないのか、給油活動と言う米国のテ
ロ対策支援としては最もコストパフォーマンスの高い活動を放棄し
ようとしています。

その代わりに、自らの手を汚さないと悪名の高い小切手外交と、民
間人(?)による警察官訓練ですが、今やアフガニスタンから、各国
は支援活動を行っている民間人を避難させている最中ですから、タ
イミングが悪い事、この上ないとしか言えません。

小泉自民党政権は、それまでの日本の政治の殻を破って、郵政民営
化や、テロ対策支援活動への自衛隊の積極活用で、米国の同盟国と
しての日本の国際的地位の向上につくしたと思うのですが、今、民
主党政権がやろうとしているのは、日本郵政への官僚天下りもそう
ですが、失敗確実な小泉以前の自民党政治への回帰としか見えませ
ん。それに加え、放漫財政と、日米同盟軽視ですから、これで日本
がよくなれば奇跡の様なものでしょう。

有権者の皆さん、あなた方はいつまで民主党のアナクロニズムを後
押しし続けるのですか?


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2009年11月5日木曜日

SpaceX Picks Launch Date for New Rocket. SpaceX社新型ロケットの初打上げ決まる!?

※ケープカナベラルの専用発射台に設置されたFalcon9。SpaceX社サイトより転載

先日は、アレスI-Xの打上げ実験が成功裡に行われましたが、今
度は、ISS(国際宇宙ステーション)への補給を担うCOTS(商業軌道輸
送サービス)の第一号となる、SpaceX社のFalcon9ロケットの初打上
げ日時が決定した様です。(但し、実際の打上げの為には、調整が
必要です。) SpaceX社は、今まで、マーリンエンジン1基を搭載
したFalcon1でこそ衛星打上に成功した事はありますが、今回は、
同エンジンを9基束ねたクラスター構成でH-IIAに匹敵する打上げ
能力を実現しています。

先日のエントリーでも書きましたが、COTSを実現するに当たって、
NASAに選定されたSpaceX社とオービタル・サイエンス社(OBS社)は、
全く異なる開発アプローチを取っています。
SpaceX社が自社開発に拘った開発を行っているのに対し、OBS社は、
既存製品の組み合わせを主体とし、新規開発を最低限度に抑えてい
ます。勿論、SpaceX社も闇雲に開発している訳ではなく、勝算があ
っての開発ではありますが、それにしても、まだまだ、技術的に枯
れていないエンジンを9基もクラスター構成にする事は、技術的に
は冒険と見られても仕方がないと思われます。

それだけに、今回の一号機打上げは、COTSの成否にも係わる重要性
を持っていると言えます。

SpaceX社が、新ロケットの初発射日を決定

米空軍の第45宇宙団の最新の発射スケジュールによれば、SpaceX社は、2010年
2月2日に同社の新しいFalcon9ロケットの初発射を希望しているのが判った。

SpaceX社は、Falcon9のフライトハードウェアをケープカナヴェラル空軍基地
に11月には輸送し、それから、1~3ヵ月後に打上げを予定していると10月に発
表していた。

Falcon9のデビュー打上げは、当初、2007年中に予定されていたが、より小型
の姉妹ロケットであるFalcon1同様、SpaceX社の見込みより開発が長期化した。

しかし、新しい発射目標日には、問題があるのが判っている。SpaceX社の希望
する東部標準時午前11時の打上げは、既に承認済みとなっているNASAの太陽動
態観測衛星を打ち上げるユナイテッド・ランチ・アライアンス社のアトラス5
の打上げ期間と重なっている。

SpaceX社の10月21日の発表では、最初のFalcon9打上げでは、NASAの資金提供
で開発されている再使用可能貨物輸送機のプロトタイプを搭載したデモンスト
レーション飛行となる。また、このミッションでDragonカプセル実証機の空気
力学的な性能データを取得する予定となっている。

SpaceX社によれば、このフライトは、COTS(商業軌道輸送サービス)契約で合意
されている三回のDragon飛行デモにはカウントしない事になっている。この
2006年の協定では、貨物を国際宇宙ステーションに届けるDragon宇宙機の能力
を示す三回のデモ飛行と引きかえに、NASAはSpaceX社に2億7800万ドルを支払
う事を約束している。

当初は、最初のデモ飛行は2008年9月に行われる事になっており、それに続い
て、二回目が2009年6月、三回目が2009年9月に打上げられる事になっていた。
2008年2月に、SpaceX社とNASAはCOTS契約を改定し、最初のDragonデモ飛行を
2009年6月に変更した。

更に、2008年12月には、そのCOTSインセンティブに加えて、SpaceX社は2011~
2016年に宇宙ステーションに約20トンの貨物を輸送する16億ドルの契約をNASA
から受け取った。

SpaceX社が最初のFalcon9をうまく離陸出来る様に取り組んでいる、同社は、
Dragonカプセルを有人輸送用に信頼性を向上する為の改修計画に対し、資金援
助を行う様に、議会とNASAに要請し続けている。

SpaceX社のCEOであるエロン・ムスクは、NASAが、必要な改修を、行うための
資金提供を開始してから3年で、非常脱出システムの開発を含めてドラゴン宇
宙機を有人化できると語っている。

(Space.com 2009/11/02)


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2009年10月29日木曜日

Hatoyama is not worth for supreme commander of JDF. 護衛艦衝突 鳩山首相に自衛隊最高指揮官としての資格なし

※内閣総理大臣旗 Wikipediaより転載

首相「日韓関係に配慮を」 護衛艦衝突事故、防衛相と会談

鳩山由紀夫首相は28日、国会内で北沢俊美防衛相と会い、海上自衛隊の護衛艦
と韓国船籍のコンテナ船の衝突事故に関する報告を受けた。韓国籍船が海上保
安庁の指示に従い航路を変更していたことを踏まえて首相は「日韓関係にいさ
さかでも差し障りがあるようなことにならないようなことが大事だ」と慎重な
対応を指示した。

海上保安庁は同日、事故が起きた関門海峡をレーダー監視している海上交通セ
ンターの管制官が、韓国籍船が前方の貨物船を追い越す際に護衛艦の航路に近
づく形で追い越すよう指示していたことを明らかにしている。

(日本経済新聞 2009/10/28)


鳩山首相は、自らが、自衛隊の最高指揮官であるとの自覚が全くな
いというのが、良く判る発言です。
勿論、海上保安庁の関係でも、最終的な責任は首相になるのでしょ
うが、海保の組織図を見ても、国交相や首相の名前は出てきません。
それに対し、自衛隊では、最高指揮官として、指揮官旗まで用意さ
れているという違いがあります。自衛隊は軍ではありませんが、国
の存否を左右する軍というものの性格が首相をその様に位置づけて
いると言えます。

この様な指揮官としての自覚は、恐らく、観閲式や観艦式で、自衛
官が自分に敬礼をしている事などを通じて、醸成されるものだと思
われますが、鳩山首相は、10/24に行われた殉職自衛隊員追悼式に
も、10/25に行われた観艦式にも参加しませんでした。これでは、
指揮官としての自覚が醸成できる訳もないのです。否、自覚の醸成
を自ら放棄しているとすら言えるのかも知れません。

今回の場合、首相がどういうつもりで、日韓関係に言及したのかは
知りませんが、自己の指揮下にある護衛艦が衝突され、且つ負傷者
が出ているにも係わらず、それに全く言及する事なく、日韓関係の
みに言及したのであれば、最高指揮官としても極めて問題であると
考えます。

更に、この発言は海難事件を所管する行政機関の長の発言としても
問題があります。いくら宇宙人であるとは言え、海上交通にはルー
ルがあり、海難事故は海難審判で事故の原因と責任が明らかにされ
る事は、鳩山首相も護衛艦「あたご」と漁船の衝突事故や、その後
の海難審判を通じて常識になっていなければなりません。つまり、
為政者として、その審判に影響を与える様な発言は、避けるべきで
ある事も常識でなければならないのです。

これは通常の刑事事件で、事実が明らかになっていない状態にも係
わらず、韓国人が犯人と目される事を理由に、検察官や裁判所に圧
力をかけている様なもの。つまり指揮権を発動しているのと同じ事
なのです。むしろ、裁判所が三権分立により行政府からの独立を保
障されているのに対し、海保が、行政府の一機関である事を考えれ
ば、首相の指揮権限はより強いと考えるべきなのです。

その様な視点から考えると、鳩山氏は、自衛隊の最高指揮官として
の自覚もなければ、行政府の長としての自覚も見識もない事がこの
事件を通じて明らかになったというべきであり、とりわけ、自分の
立場が判っていないというのは首相としては致命的ではないかと考
える次第です。(阪神淡路大震災での危機管理体制の不十分さを指
摘されて「何分初めての経験でもございます」と述べた村山首相に
通じる為政者としての当事者意識の無さを感じてしまいます。)


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2009年10月28日水曜日

護衛艦「くらま」衝突事故 韓国船の無謀な操船が原因?

※関門海峡航行参考図(部分) 衝突地点は●赤丸で表示

護衛艦衝突の韓国船長「別の船を追い越そうと…」

山口県下関市と北九州市の間の関門海峡で、海上自衛隊第2護衛隊(長崎県・
佐世保基地)所属の護衛艦「くらま」と、韓国籍の貨物船「カリナ・スター」
が衝突した事故で、同船の韓国人船長(44)が「前にいた別の船を追い越そ
うとして、対向してきた護衛艦に衝突した」などと説明していることが28日、
海上保安庁の調べで分かった。

第7管区海上保安部は同日、実況見分の予定を強制捜査に切り替え、業務上過
失往来危険容疑で、両艦船を現場検証する。事故当時の双方の位置関係や運航
状況について、説明に矛盾がないか、乗組員らから詳しく事情を聴き、事故原
因の解明を進める方針。

同海峡は右側通行が原則で、海上衝突予防法では、対向してくる船と接近した
場合は、原則として双方が右に舵を切って回避するルール。貨物船が対向して
きたくらまを回避するために右に舵を切った場合、左側面を損傷することになる。

しかし、防衛省によると、貨物船は右船首部分が大破しており、くらまは船首
が大きく損傷している。同保安部では、貨物船が左に舵を切った可能性や、く
らまが左に寄りすぎて航行していた可能性などを慎重に調べる。

一方、衝突事故による護衛艦の負傷者は、消火作業中の煙の吸い込みや脱水症
状を含め、3人増えて計6人となった。韓国船にけが人はなかった。いずれも
症状は軽いという。

事故現場では、政府が派遣した榛葉賀津也防衛副大臣は28日未明、北九州市
側の岸壁から護衛艦を視察。記者団に「目視した感じでは、おそらく5メート
ル以上えぐられたんじゃないか。まだ未確定の情報もあり、われわれなりに落
ち着いて情報を収集したい」と述べ、事実関係の確認に全力を挙げる方針を示
した。

(産経新聞 2009/10/28)


海難審判での結論が出るまではうかつな事は言えないのですが、上
の記事の通りであれば、今回の事故は、かなり明白な韓国船の無謀
操船が原因であると思われます。

そもそも関門航路内は、追い越しが禁止されているのに、むりやり
追い越そうとしたのが問題です。関門海峡の航路帯は可航帯の幅が
狭く、流速は早く、且つ、入り組んだ地形です。この為、事故が多
いので、厳格な航行ルールが決まっています。

今回の事故は、陸上に例えて言えば、狭い交通量の多い二車線道路
で追い越し禁止になっているにも係わらず、無理に追い越ししよう
として対向車線にはみだしたトラックが、折悪しく差し掛かった対
向車と正面衝突した様なものです。

但し、不幸中の幸いであるのは、この場所は、事故が多いので、海
上保安庁の海上交通センター(関門マーチス)の水上レーダーによっ
て監視、管制が行われていた事です。(韓国側では、韓国船は管制
指示に従った事で衝突したと主張している様です。)

海上自衛隊とは異なる政府機関である海上保安庁により、衝突した
双方の航海データが記録されている訳ですから、それに基づいた客
観的な海難審判を期待する事が出来ます。

私は見ていませんが、今朝のワイドショーでは、予想通り、海上自
衛隊を貶める為に、護衛艦乗員の緊張感の欠如を指弾するコメンテ
ーターや解説者が多かった様そうです。

いつもの事とは言え、国民に不正な予断を与える為にする議論は、
決して正しい解決を導かないと悟るべきでしょう。コメンテーター
と解説者は現時点での、自衛隊の最高指揮官は民主党の鳩山首相で
ある事を良く肝に銘じておくべきであると考えます。

あと、ネットの議論で、護衛艦側の脆さを指摘する声がありますが
海上で、船が衝突した場合、あの程度の損害は、大きなものではあ
りません。恐らく衝突した速度が低かった為でしょうが、コンテナ
船の右舷の損傷の度合いは大きなものではありません。もし、速度
が出ていたのなら、もっと深い傷がコンテナ船側に出来ていた筈です。
また、護衛艦とコンテナ船は、ほぼ同程度の大きさですが、コンテ
ナ船の船体の鋼材の厚さの方が、護衛艦に比べ2倍程度ある点も、
損害の違いになっているものと思われます。

なお、「くらま」の損害で一番大きそうなのは、艦首バウソナーです。
艦首部の損傷状態を見ると、水線下にも損傷は及んでいると考える
べきでしょう。「くらま」のバウソナーはOQS-101という長距離探知
性能に優れたバウソナーですが、既に30年物になっています。
今更、この旧型ソナーを新造するのは無理があります。
「しらね」のCIC火災時に退役した「はるな」の設備を流用しましたが、
「はるな」はFRAM改装時にバウソナーを新型のOQS-6に変更しています。
「しらね」は、退役後、舞鶴に係留されていると思われますので、
「しらね」の時と同様、「くらま」にバウソナーを流用する事が可能で
あると思われ、また、それが修復費用の軽減と修復期間を短縮する
上で、望ましいと思われます。

いづれにせよ、「くらま」の一日も早い艦隊復帰を願わずにはいられ
ません。


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2009年10月26日月曜日

Japanese Venus Climate Orbiter named AKATUKI(Dawn). 金星大気の謎を探る「あかつき」

※CGはJAXAプロジェクトサイトから転載

金星探査機は「あかつき」=搭載メッセージを公募-宇宙機構

2010年度にH2Aロケットで打ち上げ予定の金星探査機「プラネットC」について、
宇宙航空研究開発機構は23日、「あかつき」と命名したと発表した。また、あ
かつきに搭載するプレートに書き込むメッセージの一般公募を始めた。

あかつきは日本初の金星探査機で、打ち上げから約半年かけて金星周回軌道に
到達。460度という高温で、濃い二酸化炭素と硫酸の雲に覆われた金星大気の
謎を調べる。

宇宙機構は、金星探査機の開発に携わるプロジェクトチーム内で、名称を検討。
「明けの明星」として金星が輝く時間帯を示す「あかつき(暁)」がふさわし
いと判断した。
メッセージはあかつきに搭載するアルミプレートに微細な文字で刻印される予
定で、23日から宇宙宙機構のホームページ(http://www.jaxa.jp/event/akatsuki/index_j.html
で受け付ける。

(時事通信 2009/10/23)


今回、愛称が「あかつき」に決まった金星探査機PLANET-Cは、ISAS
(宇宙開発研究所。現宇宙開発研究本部)の正当な惑星探査機の系譜
を受け継いだ最新の惑星探査機です。

ちなみに、PLANET-Aは、ハレー彗星探査機「すいせい」であり、
PLANET-Bは、苦難の運命を辿った火星探査機「のぞみ」のコードネー
ムでした。なお、小惑星イトカワの探査に成功した小惑星探査機
「はやぶさ」は、MUSES-Cという工学実験探査機としてのコードが付
いています。
ちなみに、「のぞみ」「はやぶさ」「あかつき」は、打上げ時重量が
約500kgと略同じ大きさです。

ISASの衛星ですから、「あかつき」も計画時にはM-Vでの打上げを予
定していましたが、M-Vの退役により、H-IIAでの打上げに変更され
ました。その為、打上げ重量に余裕が出た為、「あかつき」の打上げ
時には、小型ソーラー電力セイル実証機IKAROSや複数のピギーパ
ック衛星が同時に打ち上げられる事になっています。

金星は地球の双子惑星と呼ばれ、地球に一番近い惑星であり、大き
さも略同じですが、厚い雲に覆われ、容易にその素顔が明らかにな
りませんでした。1960年代以降、ソ連と米国の探査機により、二酸
化炭素による究極の温暖化が進行した世界である事が判ってきました。
ちなみに金星大気は、96%が二酸化炭素からなっています。

今回愛称が決まった「あかつき」は、主として、金星の雲の様子を解
析する事を目標に五種類のタイプのカメラで、金星の雲の高度の違
いによる動きの違いを三次元的に同時解析する事を目指しており、
金星の風の動きに同期をとった金星周回軌道に投入される事になっ
ています。

なお、現在、金星には、ESA(欧州宇宙機関)が打ち上げたVenus
Expressが周回軌道上で金星の観測を継続していますが、こちらは
主として金星大気の化学的分析を主要なミッションとしており、
これに「あかつき」の金星大気の気候的分析が加わる事で、金星大気
の一層の立体的な分析が可能になると期待されています。

なお、「あかつき」は来年夏に打上げが予定されています。


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2009年10月23日金曜日

Utilize everything. Sygnus is here! 日本のISS接近システムを使う事にしたシグナス補給機

※ISSに接近するシグナス補給機。OSC社サイトから転載

日本の宇宙船接近技術、米の無人船に採用

日本で開発された無人宇宙船「HTV」に搭載した技術が、米国で開発中の新
しい無人宇宙船に採用されることが決まった。技術を開発した三菱電機が22
日、発表した。

日本の技術が米国の宇宙船の根幹部分に採用されたのは初めて。人工衛星など
の宇宙関連市場で、日本の技術が国際競争力を増している証左と言え、国際市
場への売り込みに拍車がかかりそうだ。

採用されたのは、国際宇宙ステーション(ISS)に安全に近づくための通信
装置「近傍接近システム」。HTVが先月中旬、ISSとのドッキングに成功
し、その技術が高く評価された。
発注したのは、米航空宇宙局(NASA)の無人宇宙船「シグナス」を開発し
ている民間企業オービタルサイエンス社(米バージニア州)。三菱電機は来年
から2014年にかけ、シグナス9機分にあたる装置を約60億円で同社に納
入する。

この装置はISSと無人宇宙船との間で、互いの速度や距離などの情報を自動
的に交換して安全を確認する技術だ。地上から約400キロ・メートル上空を
秒速7・7キロ・メートルで動くISSに、衝突せずに近づくことができる。

NASAはスペースシャトルを2年以内に引退させる方向で検討しており、そ
の後の物資輸送を担う無人宇宙船開発をオービタル社など2社に発注している。

(読売新聞 2009/10/23)


NASAはISS(国際宇宙ステーション)へのCOTS(商業軌道輸送サービス)
の対象として、SpaceX社、オービタルサイエンス社の二社と契約し
ていますが、この2社のアプローチはかなり違います。

SpaceX社は、打上げロケットはエンジンから自社開発で、COTS向け
に使用するロケットは、エンジン9基を3X3に配置するクラスター構
成を取るユニークなものです。また、カプセルの方も、将来宇宙飛
行士の往還にも使用できる有人宇宙船とする事を考慮した構成とな
っています。

これに対し、オービタルサイエンス社(OSC社)の方は、徹底的に自
社・他社の既存品を利用する事で開発費を抑え、NASAの国産品使用
の要求仕様を満足する事を目的としている様に見えます。

例えば、ロケットは、トーラスIIという自社のものですが、第一段
は、エンジンは旧ソ連のN1ロケットのエンジンとして開発された
NK-33に所要の改修を施したAJ-62を、また、燃料タンクにはウクラ
イナ製のゼニットロケットのものを短縮して使用します。第二段に
は、新設計ですが、ATK社が既存品を改修したキャスター30を使用
します。

補給機についても、サービス・モジュールは、自社の小惑星探査機
ドーンのアビオニクスを流用して開発される他、与圧モジュールは
シャトル用多目的補給機(MPLM)のものを、また、非与圧モジュール
は、NASA/GSFC社のExPRESS補給キャリア(ELC)のものを用いる事に
なっています。

今回の三菱電機の受注も、HTV実証機で実績の出来た、JAXA/三菱電
機のHTV用近傍接近システムをISS側に設置した機器利用の権利を含
めて購入したものです。
シグナスは、HTVと同じハーモニーの共通結合機構(CBM)に接舷(バ
ーシング)するのですから、実績のある同一の接近システムを使用
するのは当然とは言え、誠に合理的な判断であると思われるのです。

なお、独自路線を取るSpaceX社は、このISS接近システムについて
も、DragonEyeという独自のシステムを開発し、ISSに設置していま
す。SpaceX社は、このシステムの実証実験をシャトルを用いて、今
年7月に実施しましたが、OSC社は、そういう実験をする必要なく、
シグナス実証機を2011年に打ち上げる事が出来ます。その点、シグ
ナスの設計コンセプトの正しさを証明するような結果になっている
と言えそうです。


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2009年10月22日木曜日

You want this? Democrats heavily rely on bureaucrats for Japan post president appointment. 民主党に投票した人はこれを望んだのか? 郵政新社長「渡り官僚」天下り

※写真は齋藤次郎氏。産経新聞サイトより転載

脱官僚は看板倒れか 日本郵政新社長人事

政府が日本郵政の次期社長に旧大蔵(現財務)省の斎藤次郎元事務次官を内定
したことで、鳩山由紀夫首相が掲げる「脱官僚依存」「天下り禁止」が看板倒
れになるとの懸念が出始めている。政府が臨時国会に提出する日本郵政の株式
売却凍結法案もあいまって、今後は日本郵政の官業色が強まることが予想され
るためだ。「官から民へ」と訴えた小泉純一郎元首相の構造改革の本丸に乗り
込む斎藤氏。「官僚中の官僚」と呼ばれた人物の登用は、官僚依存から抜け出
せない鳩山政権の実情を象徴しているようだ。(酒井充)

日本郵政社長に斎藤氏が内定したとの一報が駆けめぐった21日、財務省内に
は驚きと歓迎の声が上がる一方、民主党の対応への疑問も広がった。

「あの日銀総裁選びの騒ぎは何だったんだ」

民主党や社民党は野党だった昨年3月、政府が日銀次期総裁として提案した元
大蔵事務次官の武藤敏郎、田波耕治両氏について、相次いで不同意とした。理
由は「財政と金融の分離」の原則に反するから。民主党幹事長だった鳩山首相
も当時、「日銀総裁は財務省の究極の天下りポストだ」と批判していた。

こうした過去もあり、政府は21日、火消しに躍起となった。平野博文官房長
官は記者会見で、「斎藤氏は郵政事業の見直しができる人物だ。(昨年は)日
銀の独立性が担保できないと考えて反対した。今回の人事とは違う」と強調し
た。ただ、民主党関係者は「斎藤氏の場合、『渡り』を経ての天下りだといわ
れても仕方ない」と漏らす。

自民党の大島理森幹事長は21日、「日銀総裁選びでは財務省出身だからいけ
ないと強烈な抵抗にあった。一貫性があるのか」と政府の対応を批判した。

ある財務省幹部は、「斎藤氏を通じて日本郵政とのパイプが太くなるのは悪い
話ではない」と語る。日本郵政は郵便貯金と簡易保険による資金の8割を国債
で運用している。平成22年度予算は50兆円超の国債発行がほぼ確実で、
「今後も国債の買い手として郵政に期待している」(幹部)というわけだ。

政府は民営路線は堅持するとした日本郵政の見直しの基本方針を20日に閣議
決定した。だが、制度設計は定まっておらず、「少しずつ郵政国営化に向かう
のでは」(自民党幹部)との指摘も出ている。

(産経新聞 2009/10/22)

齋藤氏は、東京金融取引所の社長を経験した事をもって、「天下り
という意識はない」と語っているようですが、東京証券取引所であ
ったり東京金融取引所の社長などというポジションは典型的な「天
下りポジション」であり、それ意外の何者でもありません。
そうであればこそ、齋藤氏は最初から社長になれた訳であり、もし、
大蔵事務次官の経験がなければなれた訳でもないのです。
つけ加えれば、東京金融取引所で、どんな経営手腕を発揮されたの
か今日の新聞各社の報道でも、殆ど触れられていません。

批判され辞職に至った西川氏は、メガバンクバンクの一つである三
井住友銀行の合併を成功させる事で、日本の金融システムを発展さ
せた功績があり、巨大な民間金融機関となった日本郵政を運営する
に相応しい実績があったと言えます。
そして、就任後4年の経営の結果は明らかで、郵政公社時代に比べ
政府に対し、二倍以上の税金を納入するに至っています。

注)民間企業の成績は収益で測るのが基本ですし、サービスレベル
が大幅に低下したという事もありません。

批判された「かんぽの宿」の売却にしても、不正が無かった事は明
らかになっています。その功労ある経営者を弊履の如く切り捨てた
のですから、後任者はさぞ実績のある経営者であると思ったら、何
と「渡り官僚」の「天下り」では、脱力感しか感じる事ができません。
何しろ、齋藤氏が差配していた東京金融取引所は、90人の会社に過
ぎないのです。その程度の会社経営しか経験のない人間を従業員24
万人の企業の社長にするというのです。民間の常識では考えられな
いとしか言いようがありません。齋藤次郎氏がそれに何の疑問も感
じないのであれば、正しくそれが民間の常識を欠いている事の証明
であると言えます。

では、齋藤氏は民間企業の社長として登用された訳ではなく、郵政
公社の総裁として指名されたというのであれば、どうでしょうか?
私には逆にとてもしっくりきます。まさしく、郵政民営化に対する
逆転であり、渡り官僚天下りの復活です。また、それが、今回、亀
井静香という元警察官僚がやってのけた事件の本質なのです。
つまり、この人事は、日本郵政が、日本郵政公社に逆戻りした事を
示すものなのであり、それが本質であったという事なのです。
私はこれは、明白な選挙民に対する背信であると思います。

前回の選挙で、民主党に投票した皆さん。皆さんは、郵政民営化を
逆転させたくて、民主党に投票したのですか?官僚の渡りと天下り
の時代に戻したかったから民主党に投票したのですか?
貴方は、これでも、民主党と鳩山政権を支持し続けるのですか?

追記 退任後の齋藤氏の経歴です。
この経歴で渡り官僚でないというのなら、渡り官僚などと言う存在
はない事になります。

1993年6月 - 事務次官。
1995年退任
1995年 - 旧大蔵省 財政金融研究所 顧問
1995年 - 旧大蔵省 社団法人研究情報基金 理事長
1995年 - 旧大蔵省 財団法人国際金融情報センター 顧問
2000年5月 - 東京金融先物取引所理事長就任
2004年4月 - 東京金融先物取引所株式会社化に伴い社長に


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2009年10月21日水曜日

First and Last? Ares I-X stood on the launch pad. 最初で最後?アレスIロケット発射台に立つ

※写真はNASAサイトから転載

NASAの新ロケット発射台に立つ

NASAの新ロケットが、来週の試験飛行のために10/20に、39-B発射台に到着し
た。NASAは最終的には月に飛行士を運ぶ事になるこのロケットの為に発射台の
改修を行ったが、この発射台にシャトル以外のロケットが立つのは34年ぶりの
事になる。

しかし、ホワイトハウスはこの計画を廃棄するかもしれない。オバマ大統領に、
宇宙探査計画に関する選択肢を提供する航空宇宙専門家委員会は、今週、その
最終報告の提出を予定している。

自由の女神より高い アレスIロケット実験機(アレスI-X)は、一晩中かかって
格納庫からパッドまで移動した。4マイルの旅に、7時間以上かかった。
実験機は、10/27に発射されるが、第一段ロケットが打上げの最初の段階で、
どのように挙動するかについて示すために、2.5分の弾道飛行を行う。
NASAはこの打上げに445百万ドル(400億円)を費やす。

327フィートの例外的に細長いロケット、アレスI-Xは、おそらく2015年までに、
宇宙飛行士を軌道に運び込むように見える。しかし、その多くはモックアップ
(原寸模型)であり、人や実際のペイロードを搭載している訳ではない。
対照的にシャトルの高さは184フィートである。また、1960年代後期~70年代
初期に人類を月へ運んだサターンVロケットの高さは、記録的な363フィートだ
った。

シャトル・プログラム・マネージャのジョン・シャノンは、たとえスペース・
シャトル アトランティスが1.5マイルしか離れいない他の発射台上にあって
も、アレスI-Xの発射は十分安全であると語った。もしロケットが発射時に爆
発してもアトランティスの発射台は爆発衝撃圏の少し外側に留まっている。
また、アレスIの第一段には動作検証済みの技術が使われていると彼は語った。
それにはスペース・シャトルを推進しているのと同じのタイプの固体燃料が使
われている。

第一段ブースターは大西洋にパラシュートで降下して、分析のために回収され
る。ロケットの残り部分であるおもりで実物と同じ重さにされた原寸模型は、
回収されないので、そのまま海面に激突する。
ロケットには、何百ものセンサーが装備される。

「私の個人的な意見では、試験飛行に関してさえ、我々が本当にI-Xに問題があ
りそうだと思っているのなら、我々は発射する準備ができていないということ
だ。」と、シャノンは先週末に語った。

一方、アトランティスは、国際宇宙ステーションへの補給任務の為、11/16に
打ち上げられる予定となっている。月曜日に、NASAは、アレスI-Xの発射の可
能性を向上させるために、4日間、シャトルの発射を延期した。ケネディ宇宙
センターの同じチームが、両方の発射を取り扱っている。

「我々が、次にどこへいくのか、次のステップは何なのか、また、シャトルが
近い将来に停止される事になっても、それが終わりではなく始まりである事を
見る事ができるのは素晴らしい事だ」とアトランティス指揮官のチャールズ・
ハボウはシャトル発射台で語った。

あと六回のシャトルの飛行が残っており、そのすべてが宇宙ステーション向け
のもので、来年末までには完了させられなければならない。

(Asociated Press 2009/10/20)


結構良い記事ですね。記者の宇宙開発に対する思い入れが少し匂っ
て来る様な文章であると思います。

今回、打ち上げられるのは、アレスI-Xと名付けられた実験機です。
一段目こそ搭載される電子機器も含め本物ですが、固体燃料も本来
の5セクションに対し4セクションしか詰められておらず、また、
二段目より上は、第二段もオリオン・カプセルも、非常脱出システ
ムもみんなシミュレータと言う名前の実寸模型です。(但し、空力
データを取る為に実物と同じ形状、重さにされています。)

第一段は、シャトルの固体ロケットブースターと同様に回収されま
すが、ブースターの全体の大きさが固体燃料1セクション分大きく
なっているので、その分、回収方法も改修されています。また、第
一段のロケットモーターには推力方向制御が行われます。

今回の実験の目的は、この見た目にもアンバランスなロケットの第
一段が打上げ時にどの様に挙動するかを検証する事にあります。
打上げ時の最初の2分間の為のテスト飛行と言えるのかも知れません。

NASAの資料では、少し細かく以下のデータ取得を目的にあげています。
①ロール及び機体全体の制御
②第一段の切り離し
③機体全体の統合性、組立と発射時の運用
④機体の空力、熱的、物理的特性
⑤第一段再突入と回収時の挙動

一見、如何にも出来上がった様に見えるアレスIですが、アレスI-X
はあくまで実験機にすぎません。計画通りに進んだとしても、2015
年のオリオン1打上げまで、これからまだまだ開発が続きます。
今回のテスト打上げは、そのマイルストーンの一つにすぎないので
す。

それに加え、記事にもありますが、オバマ政権になって始められて
いるNASA探査計画の見直し作業があります。その中でアレスIは、
COTS(民間商業有人打上げ)によって代替される事になっており、開
発が中断される可能性が高くなっているのです。

その意味では、今回の打上げは、アレスIの最初で最後の打上げの
機会になるかもしれないという点で、若干の寂しさを禁じえないの
です。

それにしても、シャトルとアレスIが隣の発射台にならんでいるのは
壮観でしょうね。是非、見てみたいと思います。


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2009年10月20日火曜日

LPD Dokto finally get her own Helo? 最終決着?漸く決まった独島艦搭載ヘリコプター

※搭載ヘリの配備が2018~2022年になりそうな独島艦

独島艦、艦上用機動・攻撃ヘリコプターの確保は不透明
 ~ UH-60の防塩処理できず、貯水池で機動訓練

アジア最大規模の大型輸送艦「独島」が、艦上用ヘリコプターを確保できずに
海軍戦力に損失をもたらしていることが明らかになった。

国会国防委員会の李允盛(イ・ユンソン)議員(ハンナラ党)は、13日に忠清南道の鶏龍
大で開かれた海軍本部国政監査で、「海軍の核心戦力である『独島』が進水し
て4年が過ぎたが、艦上用機動ヘリコプターと攻撃ヘリコプターが未確保の状
態だ」と指摘した。

李議員によれば、海軍は「独島」の訓練時に艦上用機動ヘリコプターの代わり
に窮余の策としてUH-60ヘリコプターを用いているが、防塩処理がされていな
いため「独島」では離着陸訓練だけ実施している。このため、実際の機動訓練
は海でなく貯水池で行なわれている。

李議員は、「海軍の艦上用機動・攻撃ヘリコプター早期確保のための措置が昨
年合同参謀本部と国防部によって黙殺されており、KAIが今年開発した韓国型
機動ヘリコプター(KUH)を改造して2018~2022年に『独島』に搭載される計画
になっている。これでは『独島』は進水してから何と17年も過ぎて戦力化が完
了することになる」と明らかにした。

李議員は、「KUHを艦上用に改造しようとするなら、機体の防塩処理、夜間や
悪天候時の自動方向・距離指示装置(TACAN)の開発、救難装備の開発などが急
務だ」と指摘した。

▽ソース:アジアニュース通信(韓国語)(2009/10/13 10:54)2ちゃんねる訳
http://www.anewsa.com/detail.php?number=37704&thread=11r02

韓国のニュースには、一見すると本当に驚くべき内容が、出てくる
事がありますが、この件も、その中に含めて良い内容であると思い
ます。

事実であれば、何の為に、独島艦を建造したのか、疑問に思わせる
程のものですが、ブルーウォータネイビーとしての海軍力を構築す
る時に、如何にも旗艦然とした有力艦が欲しかったという見栄え重
視なのかも知れません。

海軍の任務の中には「砲艦外交」と言って有力艦や艦隊が存在する
だけで一定の外交的圧力を与えるという要素がありますし、過去に
も、中南米で他国と対抗する為に、国力や必要度と比べ分不相応な
戦艦や巡洋艦、空母を保有していた例もありますから、韓国が、カ
ッコをつけたのもあながち不自然ではないのかも知れません。

ただ、この独島艦については、あまりに泥縄が過ぎる様にも思える
のです。

独島艦は、元々、強襲揚陸艦として構想されましたが、構想が膨ら
んで艦隊旗艦や軽空母としての機能が追加された経緯があります。
揚陸艦としての機能としては、日本のおおすみ型に影響を受け、
LCM(上陸用舟艇)ではなくLCAC(エアクッション型揚陸艇)を搭載す
る事になっていました。
搭載LCACとしては、ロシアから導入されたLSF-1が準備されていま
した。しかし、このLSF-1は搭載能力は20t余りしかなく、韓国の主
力戦車であるK-1戦車(重量50t)を揚陸する能力がありませんでした。
その為、独島艦の完成後に米国から揚陸能力55tのLCACを改めてLSF
-IIとして導入する事になったのです。

注) Wikipediaの「独島級揚陸艦」の項には、LCACの導入コストには
50億ドルを要したと書かれていますが、LCAC一台の値段は50億円程
度であり、その100台分に相当する金額は過大の様に思われます。
(但し、「日本周辺の軍事力」でもLCAC導入費用として50億ドルとい
う数字が出ています。)

また、韓国陸軍では、K-1の後継戦車としてXK-2を開発中ですが、
この戦車の重量は55t~60tと言われており、LCACの搭載能力ギリ
ギリとなる為、場合によっては、またぞろ、LCACの能力向上の為の
改修が必要となる可能性が出てくるものと思われます。

さて、強襲揚陸のもう一方の柱は、ヘリコプターによる兵員の輸送
です。独島艦もUH-60・リンクスなど10機余りのヘリを搭載する事
を前提にしていました。独島艦の完成予想図にもしっかりUH-60が
描かれていました。しかし、実際には、きっちりとは決まっていな
かった様なのです。揚陸ヘリコプターはとして海軍側は陸軍が提供
すると考えていたが、陸軍の方は、防錆対策や、ローターの折畳み
機構を持った特別の機体をわざわざ独島艦用に手当てするのを嫌っ
たのかも知れません。深読みすれば、独島艦という主力艦の建艦を
認められ予算面で優遇された海軍に対する陸軍の当て付け的な要素
があったのかも知れません。

さて、肝心の揚陸ヘリコプターですが、独島艦が完成して以降に、
LCACと同じロシア製のKa-32に決まったというニュースが流れた事
もありましたが、Ka-32の二重反転プロペラを整備するには、独島
艦の格納庫甲板の高さは不足だった事、及び、空軍等に導入されて
いたKa-32の運用実績が芳しくなかった事から、独島艦への配備は
取り止めになったものと思われます。そして、今まさに開発中の韓
国型機動ヘリコプター(KUH)を改造したものを搭載する事に決まっ
たという事ですが、それにしても、独島艦所属の輸送ヘリの配備は、
2018~2022年と独島艦の就役後、17年も経過する訳であり、ちぐは
ぐなレーダー装備と言い、あまりにも、各種の調整が不十分な状態
で、主として日本に対抗する為に、空母型の艦を保有するという、
国家威信に突っ走った建艦政策
となったと思われてならないの
です。


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2009年10月19日月曜日

Okada, unreliable foreign minister. 核戦略と日本の安全保障に対する無知を露呈した岡田外相


※写真は産経新聞サイトより転載


岡田外相 「核の先制不使用」 米に求める方針



岡田克也外相は18日、京都市内で講演し、核保有国が核攻撃を受けた場合の

報復以外には核兵器を使わないと宣言する先制不使用について「大きな方向性
としての先制不使用は否定できない。日米間で議論したい」と述べ、米国に先
制不使用を求めていく考えを示した。外相は「(日本政府が)核の廃絶を強く
言いながら(日本にかかわる米国の)核の先制不使用は言わないのは矛盾がな
いか議論になる」とも指摘した。


先制不使用は核兵器の果たす役割を限定、核軍縮につながるが、日本政府はこ
れまで、米国の日本に対する核の傘に影響するとして消極的だった。


米国が先制不使用を宣言した場合、北朝鮮が弾道ミサイルに搭載した生物化学
兵器で日本を攻撃しても、米国は核兵器では反撃しないという保証を与えるこ
とになる。今回の外相発言は日米両政府内で波紋を呼びそうだ。【野口武則】


(毎日新聞 2009/10/18)

何故、米国が核の先制不使用を宣言せず、中国が率先して核の先制
不使用を宣言しているのか、岡田外相が全く理解していない事が判
る発言です。

中国は、善意から先制不使用を宣言している訳では全くありません。
寧ろ、その宣言を行っても不利にならないからこそ、そういう宣言
をしているのです。つまり、中国には、強大な地上軍と13億の人
的資源を背景にした朝鮮戦争での人海戦術の実績があります。

朝鮮戦争で、米国は軍事技術面で優位にあったにも係わらず、中国
の人海戦術に打ち破られた経験があります。勿論、細かく見ていく
と、米国と韓国側の戦術的な誤りも指摘できますし、中国側も単に
兵士が多い訳ではなく、米国が太平洋戦争中に訓練した旧国民党軍
の割合が正面戦力に多かった(逆に言えば、質の高い潜在的な反共
部隊を中共は米軍に磨り潰させたと言える)という話もありますが、
全般的な印象として、中国軍の圧倒的な量の優位は多少の質の優位
を相殺する事が出来るというのが教訓として残ったと言えます。

つまり、中国と米国が共に「核の先制不使用」を宣言すると、例え
ば、中国が人海戦術で台湾を解放しようとした場合、米国は、核を
使用できないので手を拱いて見ているしかないという状況が発生し
てしまいます。一方、米国が核のフリーハンドを持っていれば、米
国は中国に対し、核の先制攻撃を示唆する事で、中国の台湾侵攻を
手控えさせる事ができます。実は台湾の現状はその様な上に成り立
っていると言って過言ではありません。

また、それと全く同じ事が、日本にとっても言えるのです。
つまり、米国の核抑止の実態を担保しているのが、核の先制使用権
(核使用のフリーハンド)なのです。

ここまで来ると、岡田外相のナンセンスぶりが良く判ると思います。
つまり、岡田外相は、米国の核先制使用権を縛る事で、日本の安全
保障を危機に陥れようとしている事になる訳です。流石売国民主党。

如何にも善意そのものの様に見せながら日本の存在そのものを危機
に陥れる策を講じていると唸らざるを得ないのです。

ちなみにロシアに関しては、以下の記事を参照して下さい。
これでロシアが通常戦闘での自国の優位に疑問を持っている事が判
ります。



核先制、局地戦でも 露、新軍事ドクトリン方針


ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記は、策定中の新軍事ドクトリンで、
「核兵器の先制使用」の権利を打ち出す方針を明らかにした。北大西洋条約機
構(NATO)の拡大や米軍の大規模軍事演習などを挙げて「軍事的な危険と
脅威は以前のまま残っている」とし、局地的戦闘でも核使用を辞さない可能性
を示唆した。

同書記は14日付の露有力紙イズベスチヤが掲載したインタビュー記事で、
「2020年までの世界の軍事情勢を予測・分析した結果、大規模戦争から局
地的な軍事紛争へと重点を移す方針だ」と述べた。


これに伴い、核使用の条件についても「通常兵器による大規模な攻撃だけでな
く、局地的な戦争を含めて核使用の条件を見直す」との考えを示した。さらに、
「安全保障上、危機的状況に陥れば、核を先制使用する可能性も除外しない」
と述べた。新ドクトリンは年末にはメドべージェフ大統領に提出される見通しだ。


昨年夏のグルジアとの紛争では、ロシア軍機に対してグルジアの地対空ミサイ
ルが予想以上の優れた能力を示した。通常兵器の技術革新の遅れを指摘された
ロシアは、その埋め合わせに核保有国としての優位性を周辺国に誇示し、関係
が好転しつつある米国や欧州に揺さぶりをかける狙いもあるとみられる。


ロシアは2000年に策定した現行ドクトリンでは、「通常兵器による攻撃で
も、大規模な侵攻であれば核を使用する」と述べるにとどめていた。


(産経新聞 2009/10/15)


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Korea plan to add six more aegis destroyers. イージス艦6隻を追加整備する韓国海軍

※アルバロ・デ・バサン級イージス艦
http://military.s8.xrea.comから転載

韓国軍:5600トン級「ミニ・イージス艦」6隻建造へ

海軍が「ミニ・イージス艦」と呼ばれる5600トン級の駆逐艦6隻を建造する。
海軍は13日、鶏竜台基地(忠清南道鶏竜市)で行われた国政監査でこの計画を
公開し、これを将来の海軍機動部隊の主戦力に活用すると発表した。今回、建
造計画が公表された駆逐艦はKDX(韓国型駆逐艦)2Aで、4500トン級のKDX2よ
りは大きいが、7600トン級のイージス艦KDX3よりは小さい。KDX2は現在、「文
武大王艦」など6隻があり、KDX3は「世宗大王艦」のみだ。

海軍はKDX2Aを2019年から26年にかけて建造し、効率的な機動戦隊を運営する
と説明した。この計画には少なくとも3兆ウォン(約2300億円)の予算が必要
となる見通しだ。KDX2AにはSPY系列の高性能レーダー、SM2誘導ミサイル、近
接防御兵器システムなど、最先端の戦力システムが搭載される。

これについてハンナラ党の金章洙(キム・ジャンス)議員は、「海軍の計画に
よると、KDX3とKDX2の各3隻で機動戦隊を構成するが、韓国海軍のKDX26隻のう
ち3隻が整備中か派兵、合同訓練などで不在のため、機動戦隊の構成が不可能だ。
現時点では1隻当たり1兆ウォン(約768億円)かかるKDX3より、ほぼ同じ費用
でKDX2を3隻増やすほうが有効だ」と指摘した。

李衛裁(イ・ウィジェ)記者

(朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2009/10/14)


よく読むと、この韓国版ミニ・イージス艦は、2019年から建造する
事になっています。まだまだ十年先の話ですから、艦の大きさ以外
は殆ど決まっていないと言った方が正しいかも知れません。

実は、これからの10年艦で韓国海軍は、既に耐用年数を経過してい
る大量のフリゲート艦とコルベット艦(及びミサイル艦)の更新を行
わなくてはならないのです。その為に、6隻を建造する予定であっ
た世宗大王級イージス艦の建造を3隻に留めたり、独島級揚陸艦の
建造計画を縮小の上、先送りしたりとやり繰りを行っている訳です。

今回の話は、建造を取り止めたイージス艦に替わり、安価なミニ・
イージス艦を整備する事で、現在、各種目的に使用され艦隊のワー
クホースになっているKDX2の負荷を減少させようという話であろう
と思われます。(なお、韓国型駆逐艦の走りとなったKDX1級の3隻は
残念ながら、海外派遣等には使えないという評価となっている様です。)

感覚的には、ミニ・イージス艦という語感から、19DDの様な艦
を想像される向きが多いかも知れませんが、この記事の通り、SPY
系列の高性能レーダーとSM2を装備するのであれば、19DDよ
りはるかに高性能なイージス艦と言えます。具体的にはスペインの
アルバロ・デ・バサン級やノルウェーのフルチョフ・ナンセン級に
むしろ近い艦であると思われます。

ただ、そうなると、建造費用がこの記事のレベルで収まるかどうか
が問題です。記事では、少なく共、3兆ウォンとなっていますが、
この数字では、一隻当り5000億ウォンにしかなりません。
あたごの場合はイージスシステムだけの費用が570億円しましたから
ミニ・イージスシステムが半分の値段であったとしても、280億円か
かります。上記の記事ではKDX2の価格は大体3300億ウォンだった事
が判りますので、一円10ウォンで計算してKDX2Aは一隻6100億ウォン
程度を要するのではないかと思われます。インフレを考慮すれば、
導入コストは、更に上昇するものと思われます。

あたご型は約1,400億円の調達費用であったのに対し、19DDは、
21年度計画艦で一隻当り、760億円かかっています。為替レートの
マジックで韓国のイージス艦は、日本の半値になっていますが、流
石にそこまで酷くはありませんが、韓国での建造コストは日本の三
分の二程度と思われます。そういう建造コストの差を換算すれば、
上で概算したKDX2Aの価格は、概ね正しいのではないかと思われます。

韓国海軍については、正面装備重視の割に運用がついていっていな
いとか、艦艇整備方針が泥縄であるとか、新造艦が充分な性能を発
揮していない等いろいろな批判がありますが、そういう批判が例え
事実であったとしても、ここ十年程で有力な海軍力の整備が行われ
ており、取り分け近い将来、KDX3級とKDX2A級の合計9隻ものイー
ジス艦が勢ぞろいする事は、極東の防衛環境に大きな変化をもたら
すものであって、過小評価すべきではないと考えます。


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