2010年10月13日水曜日

5カ国国防相との会談で日本の主張に全面賛同なし

北沢防衛相の「尖閣は日本の領土」に全面賛同なし 5カ国国防相

北沢俊美防衛相は11日、ベトナム、インドネシア、オーストラリア、タイ、
シンガポールの国防相と滞在先のハノイ市内で相次ぎ会談、尖閣諸島について
「日本固有の領土だ。歴史的にも国際法上も疑いようがない」と説明した。
しかし、全面的に賛同した国防相はなく、「国際法に基づき平和的に解決する
ことを望む」(インドネシア)など慎重な対応を求める発言が相次いだ。
北沢氏は各国との会談で、中国の活発な海洋進出に触れ「連携して対処するこ
とが重要だ。緊密に意見交換したい」と提案したが、いずれの国も「広い意味
での連携」(同行筋)への賛意にとどまり、中国を名指しする発言はなかった
という。
南沙、西沙諸島の領有権を中国と争うベトナムのフン・クアン・タイン国防相
は南シナ海情勢に一切言及しなかった。(共同)

(産経新聞 2010/10/12)


日本の主張に全面的に賛同してくれる国がないのは当たり前の事で
す。そもそも北沢防衛相は、日本の立場の説明しかしていません。
今回の尖閣問題での中国との対立の中で、日本が腰砕けに陥ったの
は、世界が認める処です。当事国が毅然とした態度も取れないのに、
よその国が、その国の立場を無責任に支持する事などそもそも期待
すべくもないのです。下手をすると日本の替りに大中国の圧力を一
手に引き受けるのが自国になるかも知れませんし、そういう事にな
った時、日本が中国といっしょになって非難している事すら現政権
だったら考えられる話です。(オバマ大統領が日本を訪問していた
時に、さっさと中国様に尻尾振りにAPECに行ったルーピーとかいう
失礼な首相がいた事を思い出しましょう。)

これが、各国と利害関係を調整の上、尖閣問題を西沙、南沙問題に
絡めて会談に臨んでいるのだったら話は違っていたのかも知れませ
ん。実際、本番の五カ国防衛相会議では、(事前の予想と中国の圧
力に反して)南シナ海問題が議論されたのですから、事前に、危機
感を共有する点を個別に合意していたのであれば、五カ国会議の議
題に上った事はありえる話です。また、それで外交的には十分成功
であったのかも知れません。

それにも係わらず、そういう大切なタイミングで北沢防衛相は本番
の五カ国防衛相会議は欠席しているのですからお話になりません。
日本に戻ってから「断腸の思い」とか言っても何をか言わんやと言
わざるを得ません。もともと国会の最中に閣僚が国際会議に参加す
る事を散々非難し、国会を空転させたのは民主党の手口です。

腰砕けをはじめ既にやった事は仕方がありません。覆水盆に返らず
です。日本としては、まずはきちんと領土保全を出来る体制を構築
する意思を示しつつ他国に働きかけるべきであると思います。それ
が見えないどころか、中国に屈服して国民に対してすらビデオ画像
を公開できないでいる現状では外に働きかけてもマイナス効果にし
かならないと思えてならないのです。


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