※写真は、heraldsunのWebサイトから転載
反捕鯨世論強まる恐れ=シー・シェパード船衝突で-豪
1月7日15時26分配信 時事通信
米反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)の妨害船「アディ・ギル号」が南極
海で日本の調査船と衝突し大破した出来事により、オーストラリアで反捕鯨世
論が一段と強まる恐れが指摘されている。豪州ではSS寄りの報道が目立つ中、
豪政府は7日、衝突状況などについて調査する方針を明らかにした。
全国紙のオーストラリアンは、豪海軍の保護を求めているというSSの主張を中
心に報道。シドニー・モーニング・ヘラルド紙は、東京発の記事で日本側の説
明も掲載し中立的な扱いだが、大衆紙のデーリー・テレグラフは「戦争だ」と
あおった。豪野党などからは、状況監視のため政府の船を派遣すべきだとの声
も上がっている。
(時事通信 2010/01/07)
時事通信の記事によれば、反捕鯨の世論が広がっているそうですが、
実際に、どんなコメントが、オーストラリアのNewsについているの
か確認してみました。
Adelade Now...というニュースWebサイトの
Damaged anti-whaling boat sinks
http://www.news.com.au/adelaidenow/story/0,,26558824-5006301,00.html
という記事についた196のコメントの中から、上から100番目までの
ものを反SS、親SS、無関係なコメントに三区分してみました。
その結果は、反SSは54コメント、親SSは30コメント、無関係なコメ
ントが16でした。
反SSのコメントの多くは、捕鯨には反対だが、SSのやり方は間違っ
ていると言うもの、今回の衝突事件については、SSがおかしいとい
うものが多かった様に思います。
今回、鯨類研究所がいち早く、Youtubeに調査船から見たビデオを
公開したのは非常にタイムリーな対応だったと思います。
SS側が公開したビデオでは、調査船が回頭中である事が分からず、
調査船が意図的にぶつけた様に見えます。(上の写真の様な感じです)
それだけに両サイドからビデオが出た事で比較的客観的な意見が出
た様に思います。
反シー・シェパードのコメントをいくつかご紹介します。
なお、記事そのものは、反日的な論調です。
●Frank of North
反捕鯨船の船長は、衝突コースへボート操船した事を罰せられるべ
きだ。文字通り、150万ドルをどぶに捨てている。この馬鹿者はそ
の内、誰かを殺す事になるだろう。
●Mountain Man of Adelaide
殆どのオーストラリア人は、捕鯨をやめて欲しいか、気にしていな
いかのどちらかだと思う。一般市民のシーシェパードへの支持は、
明らかに減少している。彼らのやり方があまりに酷く、馬鹿げている。
●B S Goh of Australian in Asia
国際捕鯨委員会のウェブサイトを見てほしい。
http://www.iwcoffice.org/conservation/estimate.htm
500,000頭以上のMinkeクジラが南太平洋にいる事がわかる。これは、
商業捕鯨が150年前に本格的に始まる前に比べ二倍の数字だ。
それに対し、シロナガスクジラは200,000頭からおよそ2000頭まで
に減少してしまった。ミンククジラはオキアミを餌にしているので
シロナガスクジラと競合している。英国の科学者によれば地球温暖
化でオキアミは以前に比べ80パーセントを減少しているらしい。
シロナガスクジラを救う為に、人間ができる事は、ミンククジラを
選別する事だけだ。
●Sympathy is not deserved of Adelaide
善悪に関わらず、日本人のやっている事は非難されている。
反捕鯨グループが日本船を定期的に衝突する事はOKで、彼らの船
には、何隻の日本船に損害を与えたかスコアカードを表示している。
それが、衝突で自分の側が損害を受けたら、全く逆に、同情と賠償
とプレス発表を求めるというのは、何とも言い様がないのでは?
●VIC of real world
私は反捕鯨グループが日本人がやっている事について注意を引くと
言う事については拍手喝采している。そして捕鯨を辞めないといけ
ないと言う意図についても心から支持している。しかし、やり方に
は問題がある。ロープを引っ張ってスクリューに縺れさせようとし
たり、衝突する様に操船する事は、それ以上の問題だ。
ロープを投げ込んだ瞬間から、彼らの行動は甘やかされた子供と変
わらない馬鹿げたものになったというのが感想だね。
●Harry of
戦争を始める事は、一番良いものではないという古典的な教訓を証
明する事になったのではないかな。アディ・ジルは、スクリューに
ロープを縺れさせようとした事で「戦争」を始めたのだから。
それはそうと環境保護論者は、オーストラリアから1400海里離れた
場所では化石燃料を使ってるのかね。
●Brian of
Danさん、最初に、短い時間で船を90度回頭させるのは不可能だ。
もし、そんな事ができるなら衝突は起こらなかっただろう。アディ・
ジルは、その行動で両方の船を危険に晒すという間違いを犯した。
もし、衝突の二時間前からのビデオがあるのなら、アディ・ジルの
シーマンシップが酷いもので、それが衝突の原因であるのが理解で
きる筈だ。命に係わる危険な戦術を海上の凶悪犯が他人をいじめる
のに使っている。アニマル・プラネットは、ショーのスイッチを切
るべきだろうね。テレビ向けに、もっともっと危険な行動をとって
いるようだ。貴方方がSSの行動をし続けていたらその内、本当に誰
かが殺される事になると思うね。
●Brian of
最初に、好きかどうかは別にして、日本人がやっていることは合法
だよ。日本人は、条約の抜け穴を見つけて、それを使っている。
第二に、誰も南緯60度線より南を領海と主張している国はない。だ
から、あの海域は、どちらも同じ立場と言う訳だ。その次に、言わ
ないといけないのは、道路であれば、日本の船は、進路を譲らない
といけない。だけど、実際には道路の上じゃない。もし衝突が起き
そうだと、両方の船に回避義務がある。アディ・ジルのパイロット
が忘れているのは、良いシーマンシップという言葉さ。
日本はSSをIMOの法廷に訴えるべきだし、簡単に勝てる筈だ。
●Helen of
日本の調査船に衝突後に放水砲を止めるべきだったと言っている人。
多分、それが正しい行動でしょう。でも、この「抗議船」は、その
調査船に、飛行体を打ち込んでいた船だという事を忘れてはいけな
いでしょう。どんなものでも他の船に打ち込んで危険にさらしては
いけません。「抗議船」は、その行動に値する扱いを受けたと言う
事になります。悲しい事ですが、彼らの目的に対する敬意ではなく、
また、彼らがやった事で、最初に成し遂げようとした事や彼らの評
判と『良い仕事』にも損害を与えたという訳です。
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