李・韓国大統領:日中韓の連携訴え 金融危機契機、再び実利路線に--3社共同会見
【ソウル堀山明子】韓国の李明博(イミョンバク)大統領は毎日新聞など3社
共同会見で、金融危機克服に向け日中韓協調の必要性を強調し、日本が主導的
役割を果たすよう期待感を示した。7月の新学習指導要領解説書の竹島問題記
述を受け、韓国は対日強硬外交を続けてきたが、金融危機を契機に実利外交路
線に戻し、日韓摩擦から脱皮しようとしているようだ。
李大統領は会見で、金融危機対策に関連し「(日中韓)3国が東南アジア諸国
連合(ASEAN)に協力する役割を果たすべきだ」と連携を訴えた。韓国は
今月初め、日中韓とASEANがチェンマイ・イニシアチブに基づいて推進中
の800億ドル規模の共同基金発足に向け、日中韓の出資分担をめぐる議論を
加速化させる方針を示しており、発言もこうしたアジア基金構想を念頭に置い
たものとみられる。
李政権は7月の日韓摩擦直後は、日韓首脳間のシャトル外交を中断させるだけ
でなく、日中韓首脳会談にも消極姿勢を見せていた。当初9月下旬に予定され
ていた日中韓首脳会談で韓国は日程調整の回答をギリギリまで留保し、青瓦台
(大統領官邸)が参加を決定したのは、福田康夫首相が辞任を表明した9月1
日。韓国国内で竹島問題をめぐる対日批判が過熱する中、日韓政府間の信頼関
係は失速していた。
しかし10月下旬に北京で開かれた日韓首脳会談では歴史問題は棚上げし、韓
国側から首脳間のシャトル外交再開を呼びかけた。竹島問題の進展はないもの
の、「当分は(政治問題より)金融危機に対する日韓協調が重要」(韓国政府
高官)との判断から関係改善にかじを切ったものだ。
背景には、9月中旬ごろから韓国国内でも金融危機説が流れ、国際協調が緊急
課題に浮上した状況変化がある。韓国金融当局は、米韓間で300億ドル規模
の通貨スワップ協定が10月末に締結されたのに続き、中国と40億ドル、日
本とも30億ドルの協定締結を目指し、調整を続けている。
韓国は竹島問題だけでなく、中国とも食の安全問題など国民感情を刺激する懸
案を抱えている。しかし、李大統領は当面は金融危機対策を最優先に、実利外
交を続ける可能性が高い。
◇追加質問で予定時間超え 会見は雑談交えなごやかに
【ソウル堀山明子】李大統領の共同会見は9日午前、1時間45分にわたって
開かれた。事前に通告した質問以外にも追加質問が続いたため終了予定時間の
正午に終わらず、昼食の会合日程を遅らせてまでインタビューに答えた。自ら
の発言が日本語と英語で逐次通訳されている間、李大統領は朝鮮日報の金昌基
(キムチャンギ)編集局長と雑談も交わすなど、会見は終始なごやかな雰囲気
だった。
天皇訪韓に対する韓国国民の感情を尋ねた毎日新聞の質問では、李大統領は日
本語通訳が行われている間、ブラント西ドイツ首相のポーランド訪問の例を挙
げたことについて「うまく伝わるだろうか」と気にかけ、「韓国国民は(天皇
を)歓迎するんだから、日本の国民が(私の話を)温かく感じるようにうまく
書いてくれよ」と金局長に話した。
通告外の竹島問題に関する質問については、「簡単な質問にしてくれと言った
のに難しいじゃないか」と笑いながら、最初は竹島(韓国名・独島)問題に直
接答えず、歴史問題の一般論として話していた。しかし、途中で当局者のメモ
が入り「韓国国民にとって竹島は領土問題だけに(日本の主張を)まったく理
解できない」と国民感情を強調する発言に変わった。
会見後、青瓦台(大統領官邸)の李東官(イドングァン)報道官が毎日新聞記
者に「独島は歴史問題ではなく、領土問題だ」と念を押し、盧武鉉(ノムヒョ
ン)前政権と違って竹島問題を歴史問題と絡める立場ではないことを強調した。
◇環境分野に大規模投資 再生可能エネルギー、50年には20%以上に
【ソウル堀山明子】李明博大統領は9日の会見で、環境分野の技術開発や再生
可能エネルギーへの大規模投資をし、経済危機の打開を目指す考えを示した。
大統領は経済成長と環境問題の両立を目指す「グリーン成長」を看板政策に掲
げており、環境分野での日韓連携も課題になりそうだ。
李政権は8月、温室効果ガス排出量を2050年までに90年比40%削減す
るため、07年に2・4%だった再生可能エネルギーの比重を50年には20
%以上に上昇させる構想を示した。20年までに太陽電池などを備えた一般住
宅を全体の1割の100万世帯に広げるなど、具体策も示した。
世界の再生可能エネルギー関連市場が20年には3000兆ウォン(220兆
円)規模に膨らむとみて、次世代産業として育成する考えがある。韓国は京都
議定書の削減義務国ではないが、環境問題に取り組む新興工業国としてけん引
役を果たすとみられる。
(毎日新聞 2008/11/11)
確かに毎日新聞は、李明博の言う通り、「ブラント西ドイツ首相の
ポーランド訪問の例を挙げたことについて、韓国国民は(天皇を)
歓迎するんだから、日本の国民が(私の話を)温かく感じるように
うまく書いてくれよ」と言う指示通りの報道をしました。
このブラント首相のポーランド訪問時の行動とは、ブラント首相が
ポーランド訪問時に、ユダヤ人虐殺記念塔を訪れた際に、記念塔に
跪いて祈ったという行為を指していますので、李明博の意図する所
は、天皇も同様の行為を行う事しかありえないと言えます。
このインタビューは、朝鮮日報、毎日新聞、London Timesの三社共
同のものでしたが、The Timesは、「李明博は、天皇は日本の過去を
謝罪すべきと語る」という見出しの記事を配信しました。
李明博大統領、あなたの真意は、日本国民の一部に確かに伝わった
事をご報告致します。
さて、李明博以上に罪深いのは毎日新聞です。毎日新聞とて、李明
博の真意について、The Timesが認識したのと、同程度の認識はし
た筈です。それを、上の記事をみれば明らかである様に、毎日新聞
は、李明博の発言を刺激性の低いものに捏造し、世論をミスリード
し天皇訪韓への道筋をつけようとしたと言っても過言ではありません。
日本に関しては、火のない処であって、煙を出すような自虐記事を
作るにも関わらず、韓国の権力者の言う事には、唯々諾々として従
うなど、外患誘致罪として訴えたい気分になってしまいます。
毎日新聞は、日本に関する低俗な歪曲捏造記事を英文サイトに長年
に亘り掲載した事で、多くの国民から批判を浴びた事は、記憶に新
しい出来事ですが、元々こういった反日捏造を行う体質が染み付い
てしまっているとしか言い様がありません。一日も早く毎日新聞が
倒産する事を、心からお祈りしたいと思います。
それにしても、インターネットは偉大です。インターネットのない
時代であれば、私とてすっかりマスコミの記事を鵜呑みにしていた
に違いありません。今回の出来事も批判の多くを某巨大掲示板のお
陰で知る事ができました。
'Emperor Akihito should apologise for Japan', says Lee Myung-Bak
Lee Myung-Bak, the South Korean President, says Japan should apologise
for its part in the Second World War
Richard Lloyd Parry in Seoul
Emperor Akihito of Japan should follow the example of Germany in making
a genuine gesture of contrition for his country’s wartime aggression
in Asia, Lee Myung Bak, the South Korean President, has said.
In an interview with The Times and two Asian newspapers, Mr Lee made
a comparison with the late German Chancellor, Willy Brandt, whose
genuflection before a monument to murdered Polish Jews became a symbol
of postwar German contrition for the horrors of the Holocaust and the
Second World War.
No Japanese leader has made a similar gesture and Tokyo’s repeated
verbal statements of regret and apology have failed to erase lingering
resentment of Japan, more than 60 years after the country’s wartime
surrender.
"Willy Brandt touched a firm emotional chord with the whole of the
Polish people, Europeans and indeed the world,” Mr Lee said, speaking
to The Times along with Chosun Ilbo and the Mainichi Shimbun newspapers
in the presidential Blue House in Seoul.
“That was a turning point in the partnership between the countries of
Europe. And the visit of the Emperor of Japan could be a similar occasion
when relations between Korea and Japan can really look forward.”
Mr Lee’s remarks go to the heart of one of the conundrums left by the
Second World War: how Germany, which embarked on full-scale genocide, has
managed to regain its standing within Europe, while Japan, which took
fewer innocent lives, remains emotionally estranged from much of the rest
of Asia.
Tokyo has never taken on a leadership role in Asia commensurate with its
status as the world’s second economic superpower and is closer politically
to the United States and Western Europe than to its own near neighbours.
It remains an outsider in its own continent.
Japanese leaders point to the development aid that they have put into Asia
over decades; to their postwar record of pacifism, and to the unambiguous
statement of “deep remorse and heartfelt apology” for Japan’s
“colonisation and aggression”, endorsed annually by successive Japanese
Cabinets since 1995.
From time to time these efforts have been undermined by the remarks of
conservatives in Japan, who have attempted to justify Japan’s wartime
conduct, although this remains a minority view among the population.
When the head of the Air Force, Toshio Tamogami, published an essay
justifying Japan’s occupation of parts of Asia as a war of liberation,
he was dismissed swiftly. And since the retirement of Junichiro Koizumi
in 2006, no Japanese prime minister has paid a visit to the controversial
Yasukuni Shrine, the Shinto holy site where the war dead, including war
criminals, are enshrined.
Japanese comics, animations and pop music are avidly consumed in Beijing,
Shanghai and Taipei but there are still periodic bouts of sometimes violent
antiJapanese feeling.
Privately, Japanese diplomats say that they are a convenient scapegoat that
governments in China and South Korea can use to divert anger that might
otherwise be directed against themselves. But Mr Lee’s remarks underline
that no Japanese leader has gone beyond words in expressing Japanese
atonement for the brutality of the wartime regime.
A decisive moment for Germany was what is referred to as Brandt’s
“Warschauer Kniefall” when, apparently spontaneously, he fell to his
knees at the monument to victims of the Warsaw ghetto uprising in 1970.
As the son of Hirohito, in whose name the Japanese Imperial Army fought,
Emperor Akihito is in a powerful position to make such a gesture.
Personally, he has shown a deep commitment to assuaging the bitterness
caused by his father’s generation. In 2001 he said that he felt an
affinity with Koreans because of his family’s ancestral roots there.
“It is difficult to imagine the emperor taking the same posture of
atonement [as Brandt], given the strictly choreographed nature of his
public persona,” said Koichi Nakano, a political scientist at Sophia
University in Tokyo. “However, he appears rather more liberal than
many of the ruling party politicians. He won’t be on his knees, but
he might be able to say a few things that would reach out to the
Koreans.”
(The Times, 2008/11/11)