2009年1月9日金曜日

円高と新規参入者の挑戦を受けるH2Aロケット


※CGは、「いぶき」を打ち上げるH-2A 15号機
JAXAサイトから転載

H2Aロケット打ち上げ費用、過去最低の85億円

温室効果ガスの濃度を測定する人工衛星「いぶき」を搭載して21日に打ち上
げられる国産基幹ロケット「H2A」の打ち上げ費用が、過去最低の85億円
となったことが7日明らかになった。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、昨年春打ち上げた同型ロケット
よりも約2割、24億円のコストダウンを図ったもので「信頼性を維持して点
検サービスを簡素化したため」(前村孝志三菱重工業名古屋航空宇宙システム
製作所技監・技師長)と説明している。
この日、都内で開いた「いぶき」の説明記者会見で、打ち上げ業務を担う三菱
重工の前村技監・技師長はロケット市場の打ち上げ費用について「H2Aクラ
ス(約4トン)は数年前まで70ミリオンドル(約70億円)だったが、最近
は資材の高騰で安いとされたロシア製ロケット『プロトン』でも90ミリオン
ドルといわれている。
(日刊工業新聞 2009年01月08日)

戦後日本の航空宇宙産業は、いつも不運に彩られています。
FAAの新基準を適用されてしまったMU-300しかり、売れそうになっ
た処で政府が製造打ち切りを決めたYS-11しかり。
ロケット打ち上げビジネスでも同様で、1ドル250円時代に国際水準
の打ち上げコストを目標に開発したH-2ロケットが完成した時に
は1ドル100円になっており、競争力が全く欠如したロケットになり
ました。それを踏まえて、コストダウンを目指したのが、H-2A
ですが、今度は、H-2の連続打ち上げ失敗が尾を引いて折角受注
したオーダーを逃してしまいます。
それでも、着実なコストダウンを重ねて、漸く今回の打ち上げで、
H-2A開発時の目標を達成したのですが、残念ながら、折悪しく
強烈な円高です。1年前なら、1ドル125円でしたから、今回の打ち
上げコストが実現できていれば、68ミリオンですから、なんとか
競争力を持てたのです。しかし、昨日のドル円レートは1ドル92円
です。ドルベースの打ち上げ費用は93ミリオンを超えてしまいま
す。

その上、打ち上げビジネスには、参入者が後を絶ちません。以下の
記事を見てください。

インド、衛星打ち上げサービスに本格参入:2009年内に4件

衛星製造・打ち上げの国際市場参入を狙うインド宇宙研究機構(ISRO)は、
2009年内に外国の衛星打ち上げを4件を請け負うという。
ISROは2008年12月、ヨーロッパ宇宙産業大手EADS-Astrium(フランス)と提携
し、ISRO製衛星W2Mの打ち上げを成功させたばかりだ。ISROの営業部門、アン
トリクス(Antrix Corporation Ltd)のムルティー社長は「ISROはシンガポー
ル、オランダ、イタリア、アルジェリアの衛星発射サービスを行う。この4件
の打ち上げはEADS- Astriumとは提携せずにISROが独立して行う」と鼻息が荒い。
ムルティー社長は契約上の守秘義務を理由に詳細は明かせないとしながらも、
「ISROが提供する打ち上げ価格は、衛星重量1kgあたり約2万ユーロ(約250万円)
だ。一般的な価格よりもかなり安く設定している」と語った。しかし、「打ち
上げ価格は競争、市場の状態、需要と供給などの要素により決定される」と強
調した。

(Voice of India 2009/01/07)

このインドの打ち上げサービスを使うと、今回の「いぶき」打ち上
げに相当する4トンの静止衛星の衛星の打ち上げコストは、80ミ
リオンユーロになります。ドルベースにすると110ミリオンで、
表面上は、H-2Aの方が安くなりますが、顧客獲得状況を見ると
実際には、かなりの大幅な値引きが行われている様子です。

また、先日、ご紹介したSpaceX社のFalcon9は、ほぼH-2Aと同
じ規模になりますが、打ち上げ費用の目標額は35ミリオンで、
H-2Aの半分以下です。こちらは、まだ試験機も上がっていませ
んが、打ち上げ費用の安さから既に衛星打上を順調に受注している
様です。競争相手が増える中、衛星打上のニーズは、衛星自体の長
寿命化もあって、減少しています。その為、打ち上げサービスその
ものは、信頼性とコスト削減を絶えず要求される事になります。そ
んな中でも、なおGXロケットに拘わるJAXAの状況認識の甘さとい
うか能天気さを感じてしまいます。いくら衛星打上げビジネスは
MHIに任せているといっても、MHIもビジネスですから、受注
できなければ、打ち上げビジネスから撤収せざるを得なくなります。
いずれにしても、昨年来の円高で、日本の衛星打上ビジネスは、ま
たしても見直しを迫られる事になりそうです。

2009年1月8日木曜日

「新発見の領有否認法令は、日本にとって痛恨の一撃」 ではない。




※SCAP(Supreme Commander for the Allied Powers)の担当範囲を示す
地図。担当範囲を機械的に線引きしているのが良く判る。

「1951年の独島除外法令」、日本が「領土とは無関係」と主張 

日本政府は、1951年に日本が独島を自国の付属島嶼から除外した法令を
公布した事実に関連して7日、「日本の法令、すなわち行政権が適用さ
れる地域の定義から、竹島(独島の日本名)を除外したものであり、領
土の範囲を決めたものではない」と主張した。 

このような公式立場は、朝鮮日報が2件の法令の発掘事実を初報道して
から6日ぶり、両法令に対する日本政府の立場を要請してから3日ぶり
に出たものだ。 

日本外務省の赤松武(あかまつ・たけし)国際報道官は7日、朝鮮日報の
電話取材に対して、「1951年の2件の法令は、(独島を日本領土に含め
た)1949年の関連法令を、当時日本を占領していた連合国軍最高司令部
(GHQ)の指令(SCAPIN)677号の規定に基づいて改正したものだ。行政権の
範囲と領土の範囲は必ずしも一致しないことがある」と述べた。1946年
に公布されたSCAPIN677号は、独島を日本の行政権行使区域から除くと
規定している。赤松報道官はまた、「SCAPIN 677号には、『この指令中
のいかなる規定も、領土に関する連合国の最終的政策を示すものと解釈
されてはならない』という内容がある」と述べた。 

しかし梨花女子大学の慎鏞廈(シン・ヨンハ)碩座教授(独島学会会長)は、
「GHQがSCAPIN677号で独島を日本領土から分離したのは、数ヶ月の調査
のすえ独島を鬱陵島の付属島嶼と判断した結果だ」と述べた。SCAPIN677
号はその中で「日本の定義(the definition of Japan)」という表現を用
いており、「日本の行政(Japanese administration)」ではなく「日本
(Japan)」としたのは領土に関する規定だからであって、1951年の両法令
は日本政府もこれを守ったという証拠だ、ということだ。 

慎教授は、「『領土に関する最終的政策を示すものと解釈されてはなら
ない』という規定は、『当該内容を修正できる』ということであり、こ
うした場合には必ず他の番号のSCAPINの明文を通じて修正せねばならな
いが、1952年のGHQの解体時までこれを覆したことが無い」と語った。

(朝鮮日報 2008/1/8)

韓国が大喜びで報道している日本側の法令ですが、外務省の言う通
りだと言う事は簡単に判ります。

まず、
「朝鮮総督府交通局共済組合の本邦内にある財産の整理に関する
政令の施行に関する総理府令
(昭和二十六年六月六日総理府令第二十四号)」

全文は以下を参照して下さい。秘密でもなんでもなく公開されてい
る文書ですので簡単に参照できます。

問題の箇所ですが、

「第二条 令第十四条の規定に基き、政令第二百九十一号第二条第一項
第二号の規定を準用する場合においては、附属の島しよとは、左に掲げ
る島しよ以外の島しよをいう。
一  千島列島、歯舞群島(水晶、勇留、秋勇留、志発及び多楽島を含む。)
  及び色丹島
二  小笠原諸島及び硫黄列島
三  鬱陵島、竹の島及び済州島
四  北緯三十度以南の南西諸島(琉球列島を除く。)
五  大東諸島、沖の鳥島、南鳥島及び中の鳥島」

となっており、その後、日本に返還された、小笠原諸島及び硫黄列
島及び南西諸島、大東諸島、沖の鳥島、南鳥島及び中の鳥島が含ま
れており、更に、北方領土についてもロシアとの間で領土問題とし
て係争関係にあります。韓国側の主張によれば、この法令で日本領
から除外されていれば、日本側は領土権を放棄している事になるそ
うですが、事実として、現在は日本領となっていたり、ロシアとの
間で係争状態を維持している訳ですから、韓国の主張には全く根拠
はありません。

記事中にある梨花女子大学の慎教授の説も同様です。こんな事言っ
たり書いたりしていると世界に通用しないOINKな議論と言われ
る事になります。
ちなみにSCAPIN677の本文は外務省のサイトで参照できます。短い
文書ですので、全文引用しておきます。占領行政上での日本の領域
を定義したという以外の意味はありません。

連合軍最高司令部訓令(SCAPIN)第677号

1946年1月29日

1 日本国外の総ての地域に対し、又その地域にある政府役人、雇傭員そ
 の他総ての者に対して、政治上又は行政上の権力を行使すること、及、
 行使しようと企てることは総て停止するよう日本帝国政府に指令する。
2 日本帝国政府は、巳に認可されている船舶の運航、通信、気象関係の
 常軌の作業を除き、当司令部から認可のない限り、日本帝国外の政府の
 役人、雇傭人其の他総ての者との間に目的の如何を問わず、通信を行う
 ことは出来ない。
3 この指令の目的から日本と言ふ場合は次の定義による。
 日本の範囲に含まれる地域として
 日本の四主要島嶼(北海道、本州、四国、九州)と、対馬諸島、北緯30
 度以北の琉球(南西)諸島(口之島を除く)を含む約1千の隣接小島嶼
 日本の範囲から除かれる地域として
 (a)欝陵島、竹島、済州島。(b)北緯30度以南の琉球(南西)列島(口之
 島を含む)、伊豆、南方、小笠原、硫黄群島、及び大東群島、沖ノ鳥島、
 南鳥島、中ノ鳥島を含むその他の外廓太平洋全諸島。(c)千島列島、歯
 舞群島(水晶、勇留、秋勇留、志発、多楽島を含む)、色丹島.。
4 更に、日本帝国政府の政治上行政上の管轄権から特に除外せられる地
 域は次の通りである。
 (a)1914年の世界大戦以来、日本が委任統治その他の方法で、奪取又は占
 領した全太平洋諸島。(b)満洲、台湾、澎湖列島。(c)朝鮮及び(d)樺太。
5 この指令にある日本の定義は、特に指定する場合以外、今後当司令部
 から発せられるすべての指令、覚書又は命令に適用せられる。
6 この指令中の条項は何れも、ポツダム宣言の第8条にある小島嶼の最終
 的決定に関する連合国側の政策を示すものと解釈してはならない。
7 日本帝国政府は、日本国内の政府機関にして、この指令の定義による
 日本国外の地域に関する機能を有する総てのものの報告を調整して当指
 令部に提出することを要する。この報告は関係各機関の機能、組織及職
 員の状態を含まなくてはならない。
8 右第7項に述べられた機関に関する報告は、総てこれを保持し何時でも
 当司令部の検閲を受けられるようにしておくことを要する。



2009年1月7日水曜日

シーシェパード やはり海賊だった!




※調査船に無灯火で接近するスティーブ・アーウィン号
日本鯨類研究所サイトから転載

シーシェパード、第二共新丸行方不明者捜索を妨害

2009年1月7日

共同船舶株式会社 社長     山村和夫
財団法人日本鯨類研究所 理事長 森本 稔

第二期南極海鯨類捕獲調査船団が、行方不明になった目視調査船第二
共新丸乗組員の白崎玄(しらさき・はじめ)操機手(30歳)の捜索を行って
いたところ、日本時間1月6日午後8時00分頃、無灯火状態の船舶が突如
出現し、捜索現場に接近しているのを発見した。その船型を確認したところ、
シーシェパード所属のスティーブ・アーウィン号であると判明した。

スティーブ・アーウィン号は捜索中の船団に対し日本語で「行方不明者の
捜索に来た」と呼びかけた。これに対し、調査船団側は「つい先頃も調査
船団に妨害を加えたシーシェパードからの捜索の援助、捜索の協力等は
一切受け付けません。我々は我々独自で捜索を行います。」と返答した。
しかしながら、スティーブ・アーウィン号は「捜索が終わり次第、調査船団へ
の妨害活動を行なう」と宣言した後、捜索活動中の目視調査船第二共新
丸に0.2マイルにまで異常接近するなど、船団の捜索活動を妨害した。

「残念な事故が発生し、その捜索活動を行なっている最中であるにもかか
わらず、スティーブ・アーウィン号が捜索に来たとしつつ終了後は妨害を
加えることを明言した上で日本側の船舶の航行を妨害する行為をとった
ことに対し、強い憤りを感じる。シーシェパードは直ちにこうした行為を中
止すべき。」と共同船舶株式会社山村和夫社長が述べた。

「シーシェパード船は明らかに救難信号を利用して妨害活動にやって来
た。このような行為は人道的に許されるべきではなく、関係各国はコンセ
ンサスで採択されたIWCでの非難決議に沿って乗組員の安全を脅かす
執拗な妨害活動には断固たる処置をとる必要があると考える。」と日本鯨
類研究所森本稔理事長が述べた。


調査船団の目視調査船第二共新丸の白崎操機手が行方不明になって
いる件は、報道されている通りですが、調査船団を妨害しているシ
ーシェパードが、あろう事か、調査船団による白崎操機手捜索活動
も妨害している事が、日本鯨類研究所のプレスリリースで判明しま
した。

船乗りの倫理を表す言葉にシーマンシップというのがあります。意
味する範囲はかなり広いのですが、海と言う厳しい大自然に直面す
る職業である事から、遭難時の互助については、船員の国籍の如何
を問わず、徹底されています。

今回、シーシェパードが行った妨害行為は、正にこのシーマンシッ
プに悖る海賊行為であり、「鯨類の救助」という彼らのお題目が如
何にヒューマニズムに欠ける薄っぺらい精神の所産かという事が明
らかになったと思います。人命救助のための捜索活動を行っている
船舶に夜間無灯火で接近してくるのは、救助活動の妨害以外なんの
解釈もできません。彼らは海賊です。第二の犠牲者が出る前に、海
上保安庁は速やかに巡視船艇を派遣し、彼らを逮捕、拘禁すべきで
あると考えます。

新年年明けからジョークがうまい北朝鮮


※写真は軍部隊視察の真似をする金正日。こころなしか元気がなさそう。
時事通信サイトから転載

「日本には誠意通じない」北朝鮮の党機関紙

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は5日、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮
総連)の傘下団体に対し昨年、税理士法違反容疑の捜査などが続いたことにつ
いて「政治的弾圧」と非難、「日本には誠意が通じない」と主張する論評を掲
載した。朝鮮中央通信が伝えた。
論評はさらに「日本には強力な自主権の行使だけが通じる」とした上で「日本
がわが国への軍事的挑発行為を強行するならば、無慈悲な報復を加えるだろう」
とけん制した。(共同)

(産経新聞 2009/1/5)

北朝鮮が日本に対しどの様な誠意を見せた事があるのかとあっけに
取られる方が殆どではないでしょうか。
暴力団が恐喝する時の常套句である「誠意を見せろ」と言う意味で
「誠意」を「恫喝」の意味で使っていると考えれば、
「日本には誠意が通じない」は「日本には恫喝が通じない」という
事になり、ご尤もと言えます。

朝鮮総連への強制捜査が「軍事的挑発行為」というのも、面白い冗
談と思いましたが、北朝鮮には朝鮮総連経由で核技術や核開発用の
精密部品や計測器が渡ったいう話もありますので、軍事的に意味が
ある位、影響度が高いと言えるかも知れませんので冗談ではないの
かも知れません。朝鮮総連への締め付けはもっと強化すべだろうと
思います。

ついでに言えば「無慈悲な報復」も是非加えて欲しいですね。ノド
ンでもテポドンでも、是非、日本本土に二発は着弾させて欲しいと
思います。一発だけなら誤射かも知れないという馬鹿な新聞社もあ
りますので....。実際に、実行されれば、一年以内に北朝鮮という
国家はなくなり、2000万人の朝鮮人が圧制から解放されますので、
日本の受難にも意味があるのではないでしょうか。

冗談はここまでにして、それにしても、昨日はyahooのトピックに
もなっていた記事なのに今日はyahooでトピック検索しても出てこ
ないのはどういう事なんでしょうかね。コレだから、三国人資本は
信用できない。(怒)

2009年1月5日月曜日

丑年のジョーク




いつも拝見している、かんべい先生のHPで、面白い丑年ジョークが掲載されて
いましたので、ご紹介します。



●封建主義
あなたは牛を2頭所有している。領主様がときどきミルクをお召しになる。

●社会主義
あなたは牛を2頭所有している。すべてのミルクは政府が巻き上げてしまう。

●共産主義
あなたは牛を2頭所有している。政府が1頭を召し上げ、それを隣の人に与え
てしまう。

●全体主義
あなたは牛を2頭所有している。政府が両方を取り上げ、あなたに面倒を見さ
せて、しかもミルクを売りつける。あなたは地下にもぐってサボタージュ活動
を始めるしかない。

●資本主義
あなたは牛を2頭所有している。1頭を売って代わりに雄牛を買い、牛の数を
増やして拡大再生産する。あなたはそれらを売り払って、引退してカリブ海に
移住する。

●ウォール街金融道
あなたは牛を2頭所有している。将来のミルクを担保にして債券を発行し、そ
れにサブプライムローンを組み合わせて高利回り高格付けの金融商品を組成す
る。ところがバブルが崩壊してしまう。

●ナニワ金融道
あなたは牛を2頭所有している。さらに牛を増やすために、高利回りを謳って
資金を集める和牛商法を始める。ところが危ない人のお金を預かってしまった
ために、淀川に浮かんでしまう。

●キリスト教
あなたは牛を2頭所有している。あなたは1頭を残して1頭を隣の人に与える。

●共和党
あなたは牛を2頭所有している。隣の人は1頭も持っていない。で、それがど
うしたの?

●民主党
あなたは牛を2頭所有している。隣の人は1頭も持っていない。あなたはそれ
を申し訳なく感じて、税金を上げようとする政治家に投票する。政治家は税金
を上げるので、あなたは牛を売らなければならなくなる。政治家はその税金で
牛を買い、隣の人に与える。あなたは正しいことをしたと実感する。

●アメリカ企業
あなたは牛を2頭所有している。1頭を売って株主に利益を還元し、残った1
頭で4頭分のミルクを搾り取ったところ、死んでしまったので驚いた。

●フランス企業
あなたは牛を2頭所有している。でも3頭目がほしいからストライキに出かけ
る。

●日本企業
あなたは牛を2頭所有している。10分の1のサイズで、20倍のミルクを出
す牛に改良する。

●ドイツ企業
あなたは牛を2頭所有している。100年生きて、月に1回しか食べず、自分
でミルクを絞るような牛に改良する。

●イタリア企業
あなたは牛を2頭所有している。でもどこに居るのか分からない。まあ、昼飯
にしようか。

●メキシコ企業
あなたは牛を2頭所有していると思っている。でも、牛がどんなものか知らな
い。まあ、昼寝にしようか。

●ロシア企業
あなたは牛を2頭所有している。数えてみたら5頭になっていた。数えなおし
てみると今度は12頭だ。まあ、数えるのは止めてウオッカを開けようか。

●中国企業
あなたは牛を2頭所有している。おおい、メラミンをもって来い。

●インド企業
あなたは牛を2頭所有している。あなたはそれを深く崇拝する。

ウォール街金融道の処は、「バブルが崩壊」の所を、「牛が急死し
てしまいバブルが崩壊してしまう」とした方が、良いかも知れません。
ちなみに日本企業の改良とドイツ企業の改良のどちらが、いい改良
か少し真面目に考えましたが、答えは、取得費用と維持費用とミル
クの価格によって変わる事が判りました。一見、日本企業の方が良
さそうに見えるんですが....。