※空母ジョージ・ワシントン。産経新聞Webサイトから転載
米、黄海に空母派遣へ 韓国との合同演習 中国の反発必至
米国防総省のモレル報道官は5日の記者会見で、韓国哨戒艦撃沈事件を受けた
米韓合同軍事演習の一環として、原子力空母「ジョージ・ワシントン」を黄海
に派遣する計画を明らかにした。具体的な時期については明言を避けたが、米
空母による近海での演習に中国が反発を強めるのは必至だ。
モレル報道官は会見で、米韓両軍が黄海や日本海での新たな演習を計画してお
り、「空母ジョージ・ワシントンが黄海で演習する」と語った。
米韓両軍は7月25日から合同演習の第1弾となる「不屈の意志」を実施。当
初はジョージ・ワシントンを黄海に配置する予定だったが、「近海への外国艦
船の進入は中国の安全を脅かす」と反発する中国に配慮し、最終的には日本海
側に展開していた。
ただ、米国側は当初から「演習は韓国沖で実施されるのであり、中国沖ではな
い」(ゲーツ国防長官)との姿勢で一貫しており、公海上に空母を展開するこ
とに法的問題はないとの見解を示していた。
演習は潜水艦を想定した訓練などが中心で、断続的に数カ月にわたって続く。
両軍の軍事プレゼンスをみせつけることで北朝鮮を牽制(けんせい)する狙い
がある。
また、モレル報道官は合同演習が防衛目的であることを強調し、報復行為に言
及する北朝鮮の猛反発には「理由がない」と述べた。
(産経新聞 2010/06/06)
政治的にも、軍事的にも、米国の中国に対抗する意思を示す様な動
きです。記事にもある通り、米韓合同演習の第一弾は中国に配慮し
て、黄海ではなく、日本海で実施されましたが、それが、国際社会
からは、米国が黄海での優位を放棄したもの。あるいは、米国の弱
さの表れである。という見方が一気に広まりました。中国が、米韓
演習に合わせて、大規模な実弾演習を山東半島沖で実施した事も、
それによって、米韓軍を追い出した様な印象を与えました。黄海は、
「胡錦濤のバスタブ」という訳です。
また、最近の中国海軍の動きを総合すると、中国海軍が行動で示し
ているのは、中国の主張する排他的経済水域(EEZ)内では、いくら
公海であっても他国海軍の自由な行動は認めず、その為には、軍
事力の使用も躊躇しないという主張であり、中国近海では、これ
が既成事実化しつつありました。(日本周辺海域でも同様で、こう
した中国海軍の傲慢とも言える動きに対し、日本も外交ルートを通
じた抗議以上の有効な対抗措置は行えないでいます。というか政治
家の腰が完全に引けています。)
それに対する米国の回答が、黄海側での米韓演習であり、空母の演
習参加です。昨日段階では、それでも、中国への配慮もあってか、
韓国軍のみで対潜演習を行うという報道でしたが、これに米空母も
参加する事で、中国周辺海域であっても、公海での行動には、口を
挟ませないという米海軍の意思と実力が感じられる様に思います。
実際、いくら中国の周辺海域であるとは言っても、中国海軍(人民
解放軍海軍)は、少なく共、水上部隊は、米軍のレベルに全く追い
ついていません。米国の空母戦闘団は依然として、強力な兵力投射
能力を誇っているのであり、その護衛艦艇は、直営護衛艦の全てを
イージス艦で揃えるという他国では実現できない体制を整えています。
(米国防省の「中国の軍事力」では、中国が開発している空母用の対
艦弾道弾を大きく取り上げていますが、イージス艦の持つMD能力
から考えれば大きな脅威とは考え難い様に思われます。)
以前には、黄海の様な、大陸周辺の浅海での対潜能力や行動能力が
米海軍の弱点と言われていましたが、それも、ここ10年、From the
Sea戦略を進める中で、浅海での対潜能力の向上や兵力投射能力改
善が図られています。
それに対し、確かに中国海軍も潜水艦の増勢により対抗しています
が、中国の潜水艦技術は、最新のものでも旧ソ連のそれと同等であ
り、米軍のレベルに達しているとは言えないのです。もし、今回の
演習に中国の潜水艦が参加し、米空母を仮想的にでも攻撃すれば、
米海軍にとって威力偵察を行った様な得難い情報収集の機会を
提供するものになると考えられるのです。
環球閑話日々の徒然まとめサイト
http://space.geocities.jp/ash1saki/
が既成事実化しつつありました。(日本周辺海域でも同様で、こう
した中国海軍の傲慢とも言える動きに対し、日本も外交ルートを通
じた抗議以上の有効な対抗措置は行えないでいます。というか政治
家の腰が完全に引けています。)
それに対する米国の回答が、黄海側での米韓演習であり、空母の演
習参加です。昨日段階では、それでも、中国への配慮もあってか、
韓国軍のみで対潜演習を行うという報道でしたが、これに米空母も
参加する事で、中国周辺海域であっても、公海での行動には、口を
挟ませないという米海軍の意思と実力が感じられる様に思います。
実際、いくら中国の周辺海域であるとは言っても、中国海軍(人民
解放軍海軍)は、少なく共、水上部隊は、米軍のレベルに全く追い
ついていません。米国の空母戦闘団は依然として、強力な兵力投射
能力を誇っているのであり、その護衛艦艇は、直営護衛艦の全てを
イージス艦で揃えるという他国では実現できない体制を整えています。
(米国防省の「中国の軍事力」では、中国が開発している空母用の対
艦弾道弾を大きく取り上げていますが、イージス艦の持つMD能力
から考えれば大きな脅威とは考え難い様に思われます。)
以前には、黄海の様な、大陸周辺の浅海での対潜能力や行動能力が
米海軍の弱点と言われていましたが、それも、ここ10年、From the
Sea戦略を進める中で、浅海での対潜能力の向上や兵力投射能力改
善が図られています。
それに対し、確かに中国海軍も潜水艦の増勢により対抗しています
が、中国の潜水艦技術は、最新のものでも旧ソ連のそれと同等であ
り、米軍のレベルに達しているとは言えないのです。もし、今回の
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