2009年10月22日木曜日

You want this? Democrats heavily rely on bureaucrats for Japan post president appointment. 民主党に投票した人はこれを望んだのか? 郵政新社長「渡り官僚」天下り

※写真は齋藤次郎氏。産経新聞サイトより転載

脱官僚は看板倒れか 日本郵政新社長人事

政府が日本郵政の次期社長に旧大蔵(現財務)省の斎藤次郎元事務次官を内定
したことで、鳩山由紀夫首相が掲げる「脱官僚依存」「天下り禁止」が看板倒
れになるとの懸念が出始めている。政府が臨時国会に提出する日本郵政の株式
売却凍結法案もあいまって、今後は日本郵政の官業色が強まることが予想され
るためだ。「官から民へ」と訴えた小泉純一郎元首相の構造改革の本丸に乗り
込む斎藤氏。「官僚中の官僚」と呼ばれた人物の登用は、官僚依存から抜け出
せない鳩山政権の実情を象徴しているようだ。(酒井充)

日本郵政社長に斎藤氏が内定したとの一報が駆けめぐった21日、財務省内に
は驚きと歓迎の声が上がる一方、民主党の対応への疑問も広がった。

「あの日銀総裁選びの騒ぎは何だったんだ」

民主党や社民党は野党だった昨年3月、政府が日銀次期総裁として提案した元
大蔵事務次官の武藤敏郎、田波耕治両氏について、相次いで不同意とした。理
由は「財政と金融の分離」の原則に反するから。民主党幹事長だった鳩山首相
も当時、「日銀総裁は財務省の究極の天下りポストだ」と批判していた。

こうした過去もあり、政府は21日、火消しに躍起となった。平野博文官房長
官は記者会見で、「斎藤氏は郵政事業の見直しができる人物だ。(昨年は)日
銀の独立性が担保できないと考えて反対した。今回の人事とは違う」と強調し
た。ただ、民主党関係者は「斎藤氏の場合、『渡り』を経ての天下りだといわ
れても仕方ない」と漏らす。

自民党の大島理森幹事長は21日、「日銀総裁選びでは財務省出身だからいけ
ないと強烈な抵抗にあった。一貫性があるのか」と政府の対応を批判した。

ある財務省幹部は、「斎藤氏を通じて日本郵政とのパイプが太くなるのは悪い
話ではない」と語る。日本郵政は郵便貯金と簡易保険による資金の8割を国債
で運用している。平成22年度予算は50兆円超の国債発行がほぼ確実で、
「今後も国債の買い手として郵政に期待している」(幹部)というわけだ。

政府は民営路線は堅持するとした日本郵政の見直しの基本方針を20日に閣議
決定した。だが、制度設計は定まっておらず、「少しずつ郵政国営化に向かう
のでは」(自民党幹部)との指摘も出ている。

(産経新聞 2009/10/22)

齋藤氏は、東京金融取引所の社長を経験した事をもって、「天下り
という意識はない」と語っているようですが、東京証券取引所であ
ったり東京金融取引所の社長などというポジションは典型的な「天
下りポジション」であり、それ意外の何者でもありません。
そうであればこそ、齋藤氏は最初から社長になれた訳であり、もし、
大蔵事務次官の経験がなければなれた訳でもないのです。
つけ加えれば、東京金融取引所で、どんな経営手腕を発揮されたの
か今日の新聞各社の報道でも、殆ど触れられていません。

批判され辞職に至った西川氏は、メガバンクバンクの一つである三
井住友銀行の合併を成功させる事で、日本の金融システムを発展さ
せた功績があり、巨大な民間金融機関となった日本郵政を運営する
に相応しい実績があったと言えます。
そして、就任後4年の経営の結果は明らかで、郵政公社時代に比べ
政府に対し、二倍以上の税金を納入するに至っています。

注)民間企業の成績は収益で測るのが基本ですし、サービスレベル
が大幅に低下したという事もありません。

批判された「かんぽの宿」の売却にしても、不正が無かった事は明
らかになっています。その功労ある経営者を弊履の如く切り捨てた
のですから、後任者はさぞ実績のある経営者であると思ったら、何
と「渡り官僚」の「天下り」では、脱力感しか感じる事ができません。
何しろ、齋藤氏が差配していた東京金融取引所は、90人の会社に過
ぎないのです。その程度の会社経営しか経験のない人間を従業員24
万人の企業の社長にするというのです。民間の常識では考えられな
いとしか言いようがありません。齋藤次郎氏がそれに何の疑問も感
じないのであれば、正しくそれが民間の常識を欠いている事の証明
であると言えます。

では、齋藤氏は民間企業の社長として登用された訳ではなく、郵政
公社の総裁として指名されたというのであれば、どうでしょうか?
私には逆にとてもしっくりきます。まさしく、郵政民営化に対する
逆転であり、渡り官僚天下りの復活です。また、それが、今回、亀
井静香という元警察官僚がやってのけた事件の本質なのです。
つまり、この人事は、日本郵政が、日本郵政公社に逆戻りした事を
示すものなのであり、それが本質であったという事なのです。
私はこれは、明白な選挙民に対する背信であると思います。

前回の選挙で、民主党に投票した皆さん。皆さんは、郵政民営化を
逆転させたくて、民主党に投票したのですか?官僚の渡りと天下り
の時代に戻したかったから民主党に投票したのですか?
貴方は、これでも、民主党と鳩山政権を支持し続けるのですか?

追記 退任後の齋藤氏の経歴です。
この経歴で渡り官僚でないというのなら、渡り官僚などと言う存在
はない事になります。

1993年6月 - 事務次官。
1995年退任
1995年 - 旧大蔵省 財政金融研究所 顧問
1995年 - 旧大蔵省 社団法人研究情報基金 理事長
1995年 - 旧大蔵省 財団法人国際金融情報センター 顧問
2000年5月 - 東京金融先物取引所理事長就任
2004年4月 - 東京金融先物取引所株式会社化に伴い社長に


環球閑話日々の徒然まとめサイト
http://space.geocities.jp/ash1saki/





0 件のコメント: