2009年12月11日金曜日

習近平氏の天皇陛下との会見に賛成する

習近平国家副主席が陛下と会見へ

14日から来日する中国の習近平国家副主席が天皇陛下との会見を行うことが
11日決まった。政府関係者が明らかにした。

(産経新聞 2009/12/11)


特例で天皇会見を要請 副主席訪日で中国政府

中国政府が14日に訪日予定の習近平国家副主席と天皇陛下との特例的な会見
を日本側に求めていたことが11日、複数の政府関係者の話で明らかになった。
平野博文官房長官は午前の記者会見で、「日中関係は政治的に重要なので(宮
内庁に)お願いした」と述べ、応じる方向で調整していることを認めた。

習氏は胡錦濤国家主席の有力後継候補とされている。中国は陛下との会見に向
けた所定の手続きをとっていないが、会見を実現できなければ習氏の体面を傷
つけ責任を問われかねないと判断、働き掛けを強めている。

外国要人と陛下との会見については、1カ月前までの文書での正式申請が前提。
関係者によると、中国側からの申請は11月下旬だったが、鳩山由紀夫首相は
民主党の小沢一郎幹事長らの働き掛けを受けて、9日に平野氏に会見が実現で
きないか検討を指示したとされる。

平野氏は「要人が来るので、お会いできないかと(陛下に)お願いするのは政
治利用でも何でもない」と強調。宮内庁幹部は「ルール違反であり、天皇陛下
の負担軽減の問題もある」と指摘しながらも、首相官邸の意向に配慮する考え
を示した。

(共同通信 2009/12/11)


習近平氏の天皇陛下との会見について、通常の陛下の会見ルールに
則って行われていないという事で反対の方が多いと思いますが、
私は、陛下の健康問題や他のスケジュールとの問題がなければ、習
近平氏との会見に応じるべきであると考えます。

共同通信の記事では、習近平氏は、胡錦濤国家主席の有力後継候補
とありますが、実際には余程の事がなければ、確実に国家主席に就
任する事が確実な、中国の次代の指導者です。バックグラウンドが
太子党なので、中国国内でも、あまり人気はありませんし、胡錦濤
主席からすれば、習氏の対抗馬であった同じ団派の李克強第一副首
相を望ましいと思っているとも一時は伝えられましたが、現在では、
胡錦濤主席-温家宝首相体制の次は、習近平主席-李克強首相の体
制という事で衆目が一致しています。(ちなみに李克強氏は若い頃
に訪日経験があり、その時、小沢一郎氏宅に三日間ホームステイを
したそうです。)

そういう中国の次世代の指導者を、天皇陛下のお人柄に触れさせる
事は、早ければ早い程良いと思うのです。勿論、習近平氏が、陛下
との会見で、江沢民の様に何も感じないという事もありえますし、
前回の陛下の訪中が、天安門事件に対する欧米諸国の制裁破りに使
われた様に露骨な政治目的であれば、拒否すべきであるのは勿論で
すが、少なくとも今回、それには該当しないのです。

天皇陛下との会見をアレンジするのが、日本国としての最大限のも
てなしならば、ここでそれを出し惜しみする意味はありません。
逆に、ここで会見を拒否して相手のメンツを潰せば、日本に批判的
な中国指導者をわざわざ作り上げる事になってしまいます。
そうであれば、民主党政権は、この機会をせいぜい高く売りつける
事で、中国から幾許かでも外交的ポイントを獲得すべきだと思われ
るのです。


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