岡田克也外相は5日、那覇市で地元紙の沖縄タイムス社の岸本正男社長らと会
談し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐる日米協議につ
いて「2カ月間みっちりやってきた。もう限界だ」と述べた。鳩山内閣は年内
決着を見送ったが、同県名護市辺野古に移設する日米合意の履行を求める米側
の反発は強く、辺野古以外にこだわれば移設そのものが困難になるとの厳しい
認識を示したものだ。
同席者によると、岡田氏は岸本氏との会談で、これまで模索してきた嘉手納基
地への統合について「難しい」と表明。「(現行計画は)日米間で煮詰まって
いた話。元に戻って議論とはならない」「選択肢はもうない」などと、辺野古
移設を受け入れるしかないとの考えを示した。
岡田氏はこの後の記者会見で、「合意が実現できない時に(日米間の)信頼関
係がどれだけ維持されるのか。日米関係の現状に、非常に強い危機感を持って
いる」と語った。また、問題の先送りは解決につながらないとも強調。「外相
として打開しなければいけないと思っている。打開につながる決断が何か、首
相を含めて協議している」と語り、ぎりぎりの妥協策を探りたい意向だ。
ただ、鳩山政権は、辺野古移設を決断すれば、社民党を含めた連立政権がもた
ないと判断している。新たな策を見つけるのは極めて困難な情勢で、対米交渉
上、新たな移設先の検討の余地がないなら、移設問題は暗礁に乗り上げる可能
性が高い。
日米作業部会に出席した米政府当局者らと4日に会った民主党関係者によると、
当局者らは移設が進まなければ普天間飛行場の老朽化した施設を更新する予算
措置を取る可能性を伝えた。岡田氏の発言の背景には、こうした措置が取られ
れば、現状の固定化につながるとの危機感があると見られる。
(朝日新聞 2009/12/6)
この記事を読んで、今更ながら岡田外相の外交センスを疑ってしま
いました。彼はどうも、本気で、辺野古沖ではない解決策があると
考えていたようであり、日本が強くでれば、米国は折れると考えて
いた様なのです。一体どういう根拠で、そう考えていたのか定かで
はありませんが、岡田外相は民主党の中では真面目で勉強家との評
判もあったにも関わらず、その程度の事すら理解していないという
事であれば、民主党有力議員の勉強ぶりが心配になってしまいます。
まあ、鳩山内閣のロールモデルである韓国の盧武鉉政権の当時の外
相が国連の事務総長をやっているのですから、徹底した反米をやれ
ば、それに溜飲を下げる内外勢力があるのでしょうから、将来、国
連で何かポストにありつけるかも知れません。ただ、今の事務総長
は、就任以前にも「うなぎ」のあだ名で呼ばれていた程のしたたか
な外交官でしたから、岡田外相には、外交素人の米国駐日大使に怒
られたからと言って、首相官邸に駆け込んだり、憔悴してしまうの
ではなく、しっかり日米密約を暴いた上で、非核三原則とやらの
「現実的な適用」を、中国、ロシア相手にもやる位のタフさを見せ
て欲しいものだと思います。
勿論、領海侵犯したり、海峡を潜水して通過する中露潜水艦は核兵
器を装備していない筈もありませんし、非核三原則を徹底するので
あれば、強制的に核搭載艦艇を排除する必要があるのですが、岡田
外相が、同盟国に甘えるだけでなく、その辺の強制排除方法の勉強
をしてくれているものと是非期待したいと思います。
それにしても、岡田外相にしても、鳩山首相にしても、どちらもそ
の職を全うできていない訳で、それでも支持率60%内外を維持して
いる事が不思議でなりません。鳩山内閣支持者は、頭を土の中に突
っ込んで見たくないものを見ない行動をとるダチョウか、あるいは、
あれは馬かと皇帝に問われて、鹿と答えた秦の高官と同じだと言っ
ておきましょう。
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