※写真は離陸するA400M。AP通信サイトから転載
最先端の軍用輸送機が初飛行=エアバスA400M、欧州航空界の悲願
欧州の航空機大手エアバスの子会社エアバス・ミリタリーが中心となり、各国
共同で開発してきた最先端軍用輸送機エアバス「A400M」の初の試験飛行が11
日午前から、最終組立工場のあるスペイン南西部セビリアで3時間50分にわた
って行われた。
欧州航空業界の悲願だった同機の開発は大幅に遅れていたが、試験飛行は順調
だった。2013年にも各国への納入が始まりそうだ。
A400Mは冷戦後の1990年代、軍事目的よりも平和維持・人道支援活動の物資空
輸に使う目的で開発することが決まった。しかし英仏独など7カ国の共同開発
は調整が難航。03年の試作機生産開始後も技術的問題が生じていた。
(時事通信 2009/12/11)
一時期は、日本のC-Xよりも、完成が遅れるのではと懸念されてい
たA400Mですが、なんとか2009年中の初飛行という目標をクリアし
ました。同じ目標は、もう一つの大遅延プロジェクトであるBoeing
787も掲げており、こちらは、現地の12/15に実施される事になって
います。ちなみに、C-Xについても、今年度中の初飛行が噂されて
いますが、残念ながらそれが正式なものになっているかどうかは不
明です。
A400Mの初飛行の様子は、以下のURLで動画を参照する事ができます。
http://www.airbus.com/en/A400M/
ご覧になれば分かりますが、A400Mの飛行中の姿は、地上滑走時の
動画の写真以上に、機体規模が大きく感じられます。A400MとC-Xは、
ほぼ同じ大きさですから、この規模の機体を開発するには、それな
りの難しさがあるのは、当然である様な気がします。しかも、C-X
の設計目標は、今までにも同規模の機体を開発してきた実績のある
AirbusやBoeing製の機体と比べても、勝とも劣らないものであり、
しかもプライムの川崎重工は、姉妹機とも言えるP-1哨戒機も開発
中なのですから、C-Xの遅延も宜(むべ)なるかなと言う気がします。
ただし、もともとそういう条件で開発する事になっていた訳ですか
ら、それがC-Xの開発遅延を合理化する理由にならないのは勿論の
事ですし、開発が失敗すれば、壮大な国費の無駄遣いにもなります。
今回こそ民主党の仕分けの対象にはなりませんでしたが、来年度予
算の本査定や来年度予算の査定で、開発の継続が認めれるかどうか
は分かりません。開発の状況すら公にされていないのであれば、国
民からの支援が得られる可能性も乏しいと言わざるを得ないのです。
その意味で、A400Mの初飛行成功によって、C-Xと同規模の機体を入
手が可能になった事で、開発に替る代替手段が提供される事になっ
た訳で、C-Xの開発には、ますます、風圧が増したと言えるのかも
知れません。
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