※写真はFlight Globalサイト及びボーイングサイトから転載
ボーイング社は昨日、既存のF-15Eを大幅に改修し、スティルス機
能を付与したF-15SEを発表しました。まるでWindows98SEの様なネ
ーミングですが、Second EditionのSEではなく、Silent EagleのSE
だそうです。
2009/3/18付けのFlight Globalの記事によれば、F-15SEは、F-22や
F-35の様な、スティルス・コーティング、機内武器収納庫、統合デ
ジタルアビオニクス、傾斜尾翼と言った第五世代機としての特徴を
持っています。
主翼前縁には、スティルスコーティングが施され、前方からのレー
ダー電波の反射を抑え、15度傾けられた垂直尾翼によって側方から
のレーダー電波への反射が抑制されます。
また、コンフォーマル燃料タンクの内部に埋め込まれたミサイルや
爆弾は、全方位からのレーダー電波への反射を削減し、戦闘行動時
もクリーンな翼を維持する事ができます。
ボーイング社によれば、この結果、前方から見た時には、F-15SEは、
第五世代機と同様のレーダー・クロス・セクションを達成できるよ
うになる見込みです。しかしながら、ボーイング社はこれらのスティ
ルス効果が攻撃侵攻任務で予想される相手側の地上設置レーダーに
は、あまり意味をもたず、防御目的で使用する場合には有効である
としています。また、F-22が備えている赤外線スティルス対策も
F-15SEには施されていません。
搭載されるAPG-63(V)3レーダーは前方からのレーダー波に備え、や
や傾けられて設置されますが、索敵範囲や空力抵抗には影響を与え
ません。またBAEシステム社の統合電子戦装置を搭載する事も、こ
の機体の主要な新機能の一つとなっています。
ボーイング社によれば、飛行試験を2010年の第一四半期に、また、
引渡しは三年後からと予定しています。気になるお値段は、訓練費
用やスペア部品を含め一機当たり1億ドルになる見込みです。
また、ボーイング社は、米空軍を売り込みの対象としておらず、既
にF-15を採用している五ヶ国を販売対象としています。
また、既存のF-15E及び派生機は、F-15SEへの改造が可能となって
いるそうです。
今回のボーイング社の発表は、タイフーンか、F-35かの択一になり
つつあった空自のF-X商戦に大きなインパクトを与えるものと言
って良いでしょう。と言うより、日本のF-X商戦を念頭に開発が
進められたプロジェクトである様に思います。
ただ、個人的な感想を言えば確かに、第五世代機としての要素が大
きく取り入れられているものの、所詮は、第四世代機の改造機でし
かありません。日本は現在、既存のF-15Jの大幅な改修作業を進め
ている処でもあり、改めてこの機体を取得するのであれば、F-35が
取得出来るのを待っても良いのではないかと考える次第です。
(Windows95のユーザーが、WidowsXPが欲しいのだけれど、なかなか
入手できないので、MSからWindows98SEの購入を勧められている状態。
だけど、この間OSR2にレベルアップしたばかりだし、というのがア
ナロジーとしては適切である様な気がします。)
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