海上自衛隊 「空母型」ヘリ搭載護衛艦、横須賀配備へ
海上自衛隊の新型ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」の引き渡し式が18日、
横浜市磯子区のアイ・エイチ・アイマリンユナイテッド横浜工場で開かれた。
海外派遣も想定し、多目的任務をこなす初めての護衛艦で、船首から船尾まで
長く伸びた長い甲板を持つ「空母型」の形状が特徴。護衛艦では最大で、初め
て女性自衛官17人が乗り組み、母港・横須賀港に配備される。
ひゅうがは全長約197メートル、基準排水量1万3950トン。ヘリ3機が
同時に発着でき、周囲360度からのミサイル攻撃などに対応可能な国産の対
空武器「FCS-3」も初めて装備した。自衛隊全体の統合運用や大規模災害
時に対応可能なスペースや、女性専用の区画も設置。将来は女性のヘリ搭乗員
の乗艦も計画している。
引き渡し式では、武田良太・防衛政務官がメーカーから引き渡し書を受け取っ
た後、山田勝規艦長に自衛艦旗を授与した。【本多健】
(毎日新聞 2009/3/18)
自衛艦は、大体、年度の終わりである3月に就役するケースが多い
のですが、実質的に新しい艦種である「ひゅうが」が5年線表で、
きっちりと就役する処が、如何にも日本的な、ハード、ソフト両面
での品質の高さを象徴している様に思います。
古いエントリーで、「ひゅうが」の進水を取り上げましたが、外見
上は、進水時と比べ、CIWSが実装されているかどうか、甲板の塗装
が正規のものかどうか程度の違いしか判りません。
しかしながら、実態は、全く異なります。
家の建築で例えれば、進水時点では、棟上が終わっているが、内装
が殆ど行われていない状態で、外装だけを整えた状態です。悪い言
い方をすれば、ハリボテの様なものです。これが就役段階では、完
全に完成し、住人が入居した状態と言えます。
しかしながら、自衛艦の場合は、これで戦力化が完了した訳ではあ
りません。これから1~数年をかけて、初代「ひゅうが」乗員によ
って、訓練等を踏まえ、戦力化の為の各種の手順の整備が行われて
初めて実戦で100%の能力を発揮できる艦になります。
これらの手順は標準版が整備されているものの、各艦で、装備して
いる装備や機器が異なるので、厳密には各艦毎に異なっています。
その上、「ひゅうが」の場合は、新艦種の一番艦ですから、その艦
種として初めての手順も多いので、その作成には、通常よりも手間
も時間もかかる事になります。それだけに、初代乗組員は期待も責
任も大きい事になります。
新聞などでは、艦が就役するとあたかも直ぐに使えるかの様な表現
が使われる事も多いのですが、実際には、就役してから時間をかけ
て、本当に手作りで、実戦で使える艦になっていきます。
その意味では、戦後日本の空母運用は、本日、正に呱々の声を上げ
たと言える様に思います。
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