2010年4月15日木曜日

岡田外相 職責より信念を優先するのであれば、速やかに辞職せよ!

※写真は産経新聞Webサイトより転載

「竹島、韓国不法占拠」信念で言及しない意固地外相 国会追及、宗男氏も参戦

日本固有の領土であるにもかかわらず韓国が不法占拠している竹島(韓国名・
独島)について岡田克也外相が日本政府の立場である「韓国の不法占拠」とい
う表現を国会答弁で避けている問題が14日の衆院外務委員会で取り上げられ
た。新藤義孝議員(自民)の質問。岡田外相は自らの信念と繰り返し、韓国へ
の抗議など具体的対応への言及を避けた。

質疑途中には鈴木宗男衆院外務委員長が、韓国側への具体的な対応内容を資料
で明らかにするよう求める一幕もあった。主な質疑内容を再現する。

新藤氏「信念として『不法占拠』という言葉を使わないのはなぜか」

岡田氏「これは韓国に対してだけではない。よく聞いてください。ロシアにも
同様だ。感情を排してしっかり議論する。交渉当事者として必要だと思うからだ」

新藤氏「それは政治家としての信念か、外相としての信念か。政権内で協議し
たうえでのことか」

岡田氏「ひとつの言葉遣いについてまで首相に判断を仰いでいない、外務大臣
としての私の判断だ」

新藤氏「私は外交交渉の場で相手と対峙(たいじ)した席上、面前で使えと求
めているのではない。ここは国会である。そこで日本政府の立場すら口にしな
い。それでは及び腰で弱腰という誤ったメッセージを送ることになるのではな
いか。国民に対応内容を明かさないのも問題で、ヘリポートの改修には抗議し
てやめさせる必要があるのではないか」

武正氏「累次の機会にしっかりと日本の立場を伝えている。個別やりとりを明
らかにすることは差し控えたい」

鈴木氏「累次の機会というが、資料としてきっちり出してください」

岡田氏「副大臣答弁の通り(資料提出は控えたい)」

鈴木氏「答弁した内容に沿って資料を出してくださいといっているだけだ。累
次の機会というがそれを何を指すのか明らかにしてほしい」

新藤氏「委員長からもあったように、対応を明らかにしないのはおかしい。岡
田外相は摩擦を起こすまいとして韓国側に一度も『竹島』と言ってこなかった
といわれている。韓国はますますエスカレートさせている。政府として事態を
表に出して公表して抗議し、日韓の外交協議の場を作ってほしい」

岡田氏「さきほどからいろいろ言っているが私の責任で決める」

新藤氏「黙ってろということか。日本国民は知らなくていいというつもりか」

岡田氏「外交は外務大臣の責任でやると申し上げた。今までのやり方ではだめ
で、私の信念でやっていくということだ」

(産経新聞 2010/04/14)


日本の外務大臣が、「日本の国益を主張しない」と言い張る奇妙な
事態が進行しています。
岡田外務大臣は、竹島や北方領土の現状を、韓国やロシアに不当占
拠されているという表現は使わないと言い張っています。
岡田外務大臣の言うように、それがもし、不当占拠でないならば、
今までの日本の主張とは、異なり、両国が、竹島と北方領土を占有
しているのには、法的な根拠があると言う事になり、法的な根拠が
あるならば、日本に返還する根拠も、またないと言う事になります。

外務大臣がこういう事を国会で堂々と発言するのでは、韓国やロシ
アに、我が国の主張に耳を傾ける必要は全くないというを認めてし
まう事になります。日本の外務大臣が、両国の主張を認めている訳
であるから、交渉を行う余地はないと言い張れば、それで終わりです。

実際には、両国の外交当局者は共に、占拠が不当であり不法である
と言う日本の主張を、少なくとも幾分かは認めています。
日本と韓国の排他的経済水域の調整では、竹島がないものとして、
鬱陵島と隠岐島の中間に境界線が引かれていますが、これは、竹島
の帰属が日韓の間で決着していないと双方が認識している事を示し
ています。

北方領土問題にしても、日ソ国交回復時に、平和条約締結時には、
歯舞色丹の返還が明記されています。(日本語正文のみ、実際には、
ソ連の外交的騙し討ちによりロシア語正文には、入っていません。)
これも、ソ連側が日本の主張を認めている事を示すものです。

さて、クラウゼビッツではありませんが、「戦争は別の手段をもっ
てする政治の継続」ですが、外交交渉は、別の手段をもってする戦
争に他なりません。近代外交史の中で、岡田外相の外交手法は、「
道徳的アプローチ」と言って、最も排すべき稚拙な外交態度として、
教科書にも出ているものです。

その様に外交について未熟な政治家を、国家の外交関係の長である
外務大臣に任じているのは、不適切極まりないと言わざるを得ない
のです。外務大臣は、国益を呈して他国との外交交渉に当ったり、
そうする様、外務官僚を指示、監督しなければならないのに、自分
の信念を国益に優先するのでは、職責を全うする事は不可能である
からです。

岡田外務大臣が、もし、自己の信念をそれでも優先するのであれば
外務大臣としては、不適格と言わざるを得ません。速やかに辞職す
べきです。

同盟国の首脳とは、個人的な信頼関係を結ぶこともできない首相や
国益が主張できない外相しかもてないというのは、それ自体が日本
の危機
であるとしか言えません。しかも、これがあと三年以上も続
くのです。先の衆議院選挙で、マスゴミに煽動され民主党に投票し
た馬鹿な有権者が何と無責任な選択をしたか、本当に悔しい思いが
してなりません。


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