2009年5月19日火曜日

「トウキョウフルー(東京インフルエンザ)」を捏造する朝日新聞


学会にも影 渡航自粛で軒並み欠席「なぜ日本だけ…」

新型の豚インフルエンザの感染者が世界各地で確認されている影響で、日本人
研究者が海外の学会を欠席したり、日本国内で予定されていた国際的な学会が
急きょ中止されたりするケースが出ている。仲間に冷静に対応するよう求めて
いる研究者もいる。

「科学的な判断が可能な皆様には、過剰反応ではない客観的な判断をお願いし
ます」。レーザー技術の日本人研究者ら約190人に最近、こんな電子メール
が届いた。31日から米国メリーランド州で開かれる国際学会への参加を呼び
かけるためだ。

メールには、米国にいる学会関係者が、日本の研究者の学会欠席が目立つと指
摘していることが書かれていた。他国の研究者にそのような動きはないらしく、
「なぜ日本だけが……」と不思議がられ、新型インフルエンザを「トウキョウ
フルー(東京インフルエンザ)」と呼ぶ現地の研究者もいるという。

この学会に参加する電気通信大の植田憲一教授は「日本からだけ大量のキャン
セルが出る事態になると、国際舞台での日本の存在感が下がることが心配だ」
と話している。

感染防止のため、教員や学生に渡航の自粛や制限を呼びかける大学も増えている。

東京大は4月末、全学生と教職員に発生国への渡航自粛を要請した。期間は
「当分の間」。5月5日に予定していた南米チリの東大アタカマ天文台の開所
式も延期した。発生国からの帰国者は10日間は体温を記録し、大学内ではマ
スクをするよう求めている。

ほかにも、北海道大、東北大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大が渡航の自
粛や禁止を決めている。

一方、東京都千代田区の城西国際大学キャンパスでは、21~24日に予定さ
れていたアメリカ映画・メディア学会の東京大会が中止された。32カ国から
出席する予定だった約750人のうち、3分の1が欠席を申し出たからだ。

同大メディア学部によると、米国の学会事務局が、日本に行く国際便で新型イ
ンフルエンザの患者が出た場合、ホテルで足止めされる可能性があることを告
げて出欠を取り直したところ、一気に欠席が増えたという。東京大会は50周
年記念大会で、同大キャンパスではシンポジウムや上映会が予定されていた。

(朝日新聞 2009/5/18 17時4分)

この記事を読んで非常に奇異に感じたのは、何故、《新型インフル
エンザを「トウキョウフルー(東京インフルエンザ)」と呼ぶ現地
の研究者》が本当にいるのかという事でした。この記事は5月18
日のものですが、それ以前に電子メールは発信された筈です。それ
を5月17日とすれば、その時点での、日本の感染者数は、多くて
も80人程度でした。メール発信が、それ以前であれば更に感染者
数は少なくなります。その時点で感染者が既に数千人のオーダーに
なっていた米国やメキシコに比べ圧倒的に少なく、「トウキョウフ
ルー(東京インフルエンザ)」と呼ばれる理由は全くなかった事に
なります。感染に過剰反応(?)していると思われる国の名を流行し
ているインフルエンザの名前にしている例など聞いた事がありませ
ん。普通は、最初に感染が見つかった場所か、蔓延が確認された場
所の名前をつける筈です。

本当に新型インフルエンザの事を「トウキョウフルー(東京インフ
ルエンザ)」と海外では読んでいるのかと思って、googleで検索し
てみると5/19 9:30現在でのヒット件数はTokyo Fluで171件、殆ど
は、この記事を読んで書かれたブログ記事でした。英文では、
TokyoとFluの間にコンマやコロンが入っている例が殆どでした。
その一方で、Mexican Fluは、1,090,000件とヒット件数では圧倒的
で、且つ、その使い方も「メキシカンフルー(メキシコインフルエ
ンザ)」というそのものずばりの使用法です。
ちなみに、American Fluは、26,700件この内、North American Flu
が20,000件でした。ただ、Mexican Fluが一般的かと言えばそうで
はなく、何と言っても、Swine Fluが、1,830万件とダントツのヒッ
ト数でした。

つまり、「トウキョウフルー」とは、この記事を書いた朝日新聞記
者の捏造か、百歩譲って朝日記者の取材相手の創作という事であり、
《英語では、Swine Fluが最も一般的で、地名を伴って呼ばれる場
合は、Mexican Fluが多く使われている》というべきだと思います。

それにしても、どういうメンタリティーで、こんな事まで捏造して
自国を蔑もうとするのでしょうか。朝日新聞は、会社として反日を
奨励し、捏造でも歪曲でも、日本を貶める事を社員の義務としてい
る様に見えます。それが果たしてジャーナリズムの良心と結びつく
のか非常に疑問とする処です。


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