2009年5月28日木曜日

「第二次朝鮮戦争」の危機迫る!?


国民の関心は北朝鮮の核よりも前大統領の死 韓国

韓国(CNN) 韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の自殺から3日たった26
日、同国のメディアやブログの関心は、北朝鮮が前日に行った核実験よりも、
依然として前大統領に向けられている。

前大統領のために設置された焼香所には26日も何万人もの弔問者が訪れ、白い
菊の花や、事情聴取の間は取り上げられていたとされるたばこを供えた。韓国
の新聞やウェブサイトでは、今でも前大統領の死についての記事の閲覧数が最
も多いという。

北朝鮮の金正日総書記からは盧前大統領の訃報を受けて弔電が送られたが、そ
の直後に核実験が実施されたことを疑問視する声もある。

東亜日報は「核実験は韓国とは無関係だ」とする記事を掲載。北朝鮮は自分た
ちに注目を向けさせたかったのかもしれないが、核実験は米国に向けられたも
のであると同時に、盧前大統領が現政権の圧力で自殺に追い込まれたとの批判
から注意をそらし、結果的に李明博(イ・ミョンバク)大統領を助けることに
なるかもしれないと指摘した。

朝鮮日報は論説で前大統領の遺書を引用し、「盧氏の突然の死は、権力の勃興
がいかにむなしいか、そして憎しみと衝突をあおることがいかに無益かを思い
知らせてくれる。自らの死によって政治的混乱と社会的衝突がかきたてられる
ことを、盧氏は望まなかっただろう」と述べた。検察については「理念を貫く
ことよりも、世論のことばかり気にしているようだ」と批判した。

大手ブログや掲示板にも、前大統領の死を嘆く投稿や、検察や政府を批判する
書き込みが相次いでいる。

(CNN.co.jp 2009/5/26)


韓国PSI正式参加 「宣戦布告とみなす」  北、ミサイルさらに1発

北朝鮮の朝鮮人民軍板門店代表部は27日、韓国が大量破壊兵器拡散防止構想
(PSI)への正式参加を決めたことを「宣戦布告とみなす」と非難する声明
を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。韓国政府は26日、北朝鮮が2回目の核
実験を実施したことを受け、PSIへの正式参加を発表していた。

一方、韓国の通信社、聯合ニュースによれば、北朝鮮は26日午後9時10分
ごろ、東部の咸鏡南道から日本海に向けて地対艦短距離ミサイル1発を発射した。

政府筋の話として報じたもので、同筋は「北朝鮮が咸鏡南道・咸興よりも南に
ある新上里の砲兵部隊から、日本海に地対艦短距離ミサイル1発を発射したこ
とが確認された。前日はここから地対艦ミサイル2発を発射している」と語った。

また、27日付の韓国紙、朝鮮日報は、政府筋の話として、北朝鮮の寧辺の核
再処理施設から水蒸気が出ていることが確認されるなど、施設再稼働を示す動
きがあると報道。ただ、有力な証拠となる放射性ガスは探知されていない。

(産経新聞 2009/5/27)


ここ数日の韓国を見て非常に奇妙に思うのは、現在の北朝鮮の無法
を支援した盧武鉉に対する一般国民の非難が殆ど聞こえてこない事
です。

ノーベル賞を金で買ったと呼ばれた金大中が、在任中に行った北朝
鮮への援助は、秘密資金500億円を含め数千億円のオーダーでし
たが、盧武鉉が在任中に行った対北援助の総額は1兆円以上になっ
ている筈です。また、度重なるミサイル発射実験や、核疑惑、核実
験に際しても中断される事がなかったという点で、如何に盧武鉉が
北朝鮮寄りであったかが理解できます。

別の言い方をすれば、韓国の現在の危機の相当部分は盧武鉉の対北
政策が招来したものとすら言えるのです。盧武鉉の罪の中でも、大
きなものの一つに、韓国民の北朝鮮に対する警戒心を相当程度なく
してしまった事があげられます。国民が、北の核実験に対してあま
り関心を持っていない事も、それが理由となっています。北朝鮮が
同じ民族に核兵器を使う訳がないというのがその理由です。しかし、
それは本当に確実なのでしょうか?

朝鮮戦争を仕掛け、朝鮮半島で数百万人の犠牲者を出したのも北朝
鮮なら、数十万人の自国民を餓死させても核開発に邁進したのも北
朝鮮です。韓国の国民が百万人死んだ処で、その結果、北朝鮮の現
体制が存続するのであれば、北朝鮮がそれを問題にするとは思えな
いのです。

寧ろ、例えば、盧武鉉の国民葬に関係者や韓国の指導者がソウルに
集まっているタイミングで、核兵器を使用するのです。韓国が混乱
に陥れられるのは、確実です。しかも、上の記事で、北朝鮮は、韓
国のPSI参加を「宣戦布告」と見なすとも宣言していますし、同じ
声明で、休戦協定にも拘束されないと述べています。北朝鮮が攻撃
を行っても、既に「宣戦布告」を行っている事をして、韓国がいた
ずらに宣言を無視した結果と言う事も出来るのです。

もう一点指摘しておきたいのは、盧武鉉の死に対する同情が本当に
自然発生なのかという点です。韓国では盧武鉉の選挙運動期間中に
反米運動とローソクデモが組織され、盧武鉉の当選に大きな影響を
与えましたが、その背景に北朝鮮とそのシンパによる暗躍があった
事は確実とされています。北朝鮮の核実験で割引されたとはいえ、
今、韓国全土に、同様のムードが流れています。
戦争の前に相手国民の団結を破壊する工作を行うのは、日露戦争の
明石大佐の工作を指摘するまでもない、兵法の常道とも言えます。

「核実験」
「宣戦布告」「休戦協定破棄」
「相手国の世論分裂工作」

実は我々の想像以上に、「第二次朝鮮戦争」の開戦は近づいている
のかも知れません。


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