2009年5月8日金曜日

悪意の共和国

北朝鮮が米政権を名指しで初非難 「わが国への敵視政策に少しも変化はない」

北朝鮮の外務省報道官は8日、「オバマ米政権がスタートし100日間の政策
動向を見守ったが、わが国への敵視政策に少しも変化はないことが明白になっ
た」と述べ、オバマ政権を名指しで初めて非難した。朝鮮中央通信を通じ語った。

報道官はまた、「われわれを変わりなく敵視する相手と向き合っても、何も生
まれない」と指摘、米国の政策転換がない限り対話する意向のないことを示唆
した。

北朝鮮は4日、外務省報道官が朝鮮中央通信を通じ、「現在の米政権」との表
現でオバマ政権非難を開始した。6カ国協議再開に向け、7日から日中韓など
参加国への歴訪を始めた米国の北朝鮮担当、ボズワース特別代表の動きをけん
制する狙いもあるとみられる。(共同)
(産経新聞 2009/5/08)


黙っていても経済援助を開始してくれるのかと期待していたら残念
ながら、国際ルールを守れと言われたので、今度は拗ねる事にした
という解釈が正しいのかも知れません。

当然、二ヶ国対話を始めるだけで米国の譲歩を迫るといういつもの
外交政策です。

でも、本当に面白いのは、こういうミエミエの北朝鮮の外交手法に
米国って乗っちゃうんですよね。これが、政治と人気を意識しない
といけない米政権の癖の様なものです。米国としては、北朝鮮の為
に一人たりとも米兵の命を失いたくない。でも、放置しておくと
「ならずもの国家」に核拡散をしてしまいそうなのでそれは何とか
したい。となると米国は譲歩するしかないという事になります。

クリントンの時にさっさと攻撃して金正日体制を転覆しておけば、
世界はもう少し安全だったと思いますが、この辺が民主党政権の弱
点です。

バラク・オバマ氏に是非覚えておいて欲しい言葉があります。
地獄への道は善意で舗装されている。(Hell is paved with good intentions.)
というイギリスの古い諺です。

世界には信じられないことに「悪意の共和国」というのがあるんです。


環球閑話日々の徒然まとめサイ
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